AMD，Phenomにも対応のマルチコアCPU用プロセッサドライバ最新版を公開

　AMDは，同社のマルチコアCPUに対応したプロセッサドライバの最新版を公開した。バージョンは1.3.2.0053。Windows XP用とされ，Windows XP向けのAthlon 64 X2用，そしてPhenom用が下に挙げたとおり用意されている。もちろん，Phenom用のプロセッサドライバが一般に公開されるのはこれが初めてだ。すでに4Gamerの最新ドライバページではリンクを更新してあるので，すぐに入手したい人はそちらからどうぞ。

• Athlon 64 X2：AMD Athlon 64 X2 Dual Core Processor Driver for Windows XP and Windows Server 2003 Version (x86 and x64 exe) 1.3.2.0053
• Phenom：AMD Phenom Processor Driver for Windows XP and Windows Server 2003 Version (x86 and x64 exe) 1.3.2.0053

　さて，このCPUドライバとは何かという話だが，基本的にはAMD独自の省電力機能「Cool’n’Quiet」（以下，CnQ）を利用するためのものだ。AMDのマルチコアCPUでCnQを利用するためには必須のドライバとなっており，PhenomをWindows XPベースのPCで利用し，省電力機能も使いたいと考えている人にとって，ソフトウェア側の準備が整ったことになる。
　なお，Athlon 64 X2 4600＋ベースのPCでセットアップしてみたところ，日本語のウィザードで導入自体は簡単に行えたのだが，ドキュメントなどはとくに見当たらなかったので，何が改善しているのか，Athlon 64 X2用とPhenom用で何が違うかといったところはよく分からない。セットアップファイルのサイズが異なるので，何か違いはあるはずなのだが……。
　2007年9月26日11：30AM現在，日本AMDに詳細を確認中なので，何か判明し次第あらためてお伝えしたいと思う。

　というわけで，CnQを利用していないのであれば導入する必要はとくにない。また，何が変わったのか分からない以上，現時点でCnQを利用している人に「ぜひ導入しましょう」と勧められるものでもないが，せっかくリリースされた以上は新しいドライバを使ってみたいという人もいるだろう。その場合は，自己責任で導入してみてはどうだろうか。