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GeForce 7800 GTX国内発表会で分かった事実
発表会終了後,GeForce 7800 GTXの技術的な内容について,NVIDIAのエンベデッドビジネス・シニアマネージャ,斉藤道雄氏に少し聞いてみた。
GeForce 7800 GTXは元々の開発コードネームが「NV47」ということで(ちなみに,次世代コアの「NV50」には「G80」という開発コードネームが与えられている),NVIDIA自体も,GeForce 7800 GTXは,GeForce 6800シリーズをブラッシュアップしたものと認識しているようである。
GeForce 6800 Ultraの2億2000万から,3億200万へと大きく増加したトランジスタ数は,ほとんどが16本から24本へと増えたパイプライン分のようだ。ただし,キャッシュをどこに置くかといった,データフロー最適化の結果,キャッシュ周りもかなり高速化しているとか。
GeForce 6はGeForce FXと比べて大幅な性能向上を果たしていたものの,4xを超えるハイレベルの異方性フィルタリング(Anisotropic Filtering)を適用すると,なぜかパフォーマンスが大幅に低下するなど,いくつかボトルネックも抱えていた。斉藤氏は,そういったボトルネックを徹底的につぶしていった結果,高度に完成された製品として誕生したのが,GeForce 7800 GTXであると説明する。
また,サポートされるのがプログラマブルシェーダ3.0(Shader Model 3.0,以下SM3.0),つまりGeForce 6と同じである件について尋ねてみたところ,確かに現状ではSM3.0レベルのサポートだが,"それ以上"に対応するような機構も組み込まれてはいるようだ。将来的には,ドライバないしDirectX側の対応で,より高次の処理ができるようになる可能性がある。
NVIDIA製最新グラフィックスチップを搭載するカードの初回ロットは,すべてリファレンスカードと同じ,というのは公然の秘密となっているが,今回もやはり,搭載カードはどれも同じだった。では,各社が個性を発揮したオリジナルデザインのカードはいつ出てくるのかだが,複数のメーカーに確認したところ,カードデザインのリファレンスガイドどころか,チップクーラーのリファレンスガイドすら,OEM各社にはまだ提供されていないとのこと。今後もしばらくは,カードのBIOSレベルでクロックを調整する程度の差別化しか行われない可能性がある。
ちなみに,エムエスアイコンピュータージャパンのプロダクトマネージャである巫 健銘氏によれば,MSIはオリジナルデザインのGeForce 7800 GTXカードを検討中だ。同社は9月ごろの出荷を目指しているという。
最後に余談だが,「プレイステーション3」が搭載するグラフィックスコアは,GeForce 7世代のものになるとのことだった。(aueki,佐々山薫郁)
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