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ニュース
Macworld Expoに「Spore」のMac版がプレイアブル出展
クリーチャー創作のパーツ情報などの詳細が明らかに
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今回公開されたのは,2年前から紹介されているクリーチャーの創作ツールだけであり,肝心のゲームとなる部分はプレイできなかった。だが,2006年8月のGames Conventionや2007年3月のGame Developers Conferenceで公開されていたバージョンよりも明らかに進化しており,細かい部分までじっくり体験できた。
Sporeを起動した直後のメイン画面には,銀河が中央に映し出される。ここにメニューは用意されておらず,銀河の真ん中あたりにカーソルを合わせると姿を現すという仕組みになっている。ここには,「Building」(建物)や「Vehicle」(乗り物)などを製作するメニューもあったが,これらは文字だけの表示だった。
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メイン画面から,クリーチャー創作ツールを選択すれば,何度か紹介したことがある,粘土の固まりのような,背骨つきの胴体が表示されている画面へと移る。ここでまず気がつくのが,インタフェースの配置が若干変更されていたことだ。クリーチャーを作り出すボディーパーツは,メイン画面にある胴体のほかに「Eye and Senses」(目鼻と耳),「Mouse」(口),「Legs and Arms」(腕と脚),「Feet」(足),「Weapons」(武器/角など),「Graspers」(手),そして「Details」(装飾用部位)の七つに分けられている。いままでのバージョンでは,これらのボタンは左端に縦に並んでいたのだが,今回のバージョンでは,これが左上にタブのようにな並べられていた。
部位によって使用できるパーツが異なるようで,縦10×横4でギッシリとパーツが用意されている部位もあれば,縦8×横4くらいしかないのもあった。デモ機のかたわらにいたElectronic Artsのスタッフによると,行の数は「進化レベル」を意味しているのだそうで,微生物で始める最初のレベルでは1行分しかないという。クリーチャーが宇宙旅行をするほどの最終段階になると,最大で縦10×横6分のパーツを使えるようになるとのことだ。
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一日中でも遊んでいられそうな奥の深いツール
クリーチャーを作るには,胴体部分を上や前後に伸ばすことから始める。ボディー本体は基本的に頭部,胴,尾の3つに分かれており,その一つを選択してマウスホイールを動かせば,その箇所が太くなったり細くなったりするのだ。この作業を行い,ベースを作り上げていくのだが,背骨を選択して体の微妙な太さも調整できるようにもなっていた。
進化レベルが4の生物にもなると,二足歩行も可能になっていて,無限といっても過言ではないような数のクリーチャーを作り出せる。各パーツの角度や大きさも調整できるようになっていて,非常に複雑な生物を,簡単に作り出せるのが面白い。
これらのパーツには違った能力が設定されており,それらは画面右上に配置されたパラメータで確認できる。パラメータは「Health」(体力),「Speed」(移動スピード),Abilities(特殊能力),Attack(攻撃力),Social(社交用スキル)と解説用の「!」をマークを含め六つがある。それぞれのパーツがパラメータを向上させる要素を持っており,かぎ爪の付いた腕を接着すればAttackポイントが加算され,アンテナ(触覚?)をつければStealthの特殊技能が新たに加わるといった具合だ。プレイヤーは好きな形状のクリーチャーを作れるが,その能力は外見に合わせて自動的に作られていくのである。
特殊能力もいろいろあり,Jump(ジャンプ),Charge(突進),Dance(踊り),Strike(打撃)とSpit(吐きかける)などがあり,パーツの種類によって決まる。
パーツは,ほかの生物を捕食するといったミッションをクリアすると得られる“DNAポイント”を使って購入する必要があるのだが,出展されていたバージョンには,あらかじめ数千ポイントが溜められていた状態になっていたので,かなり自由にクリーチャーをいじれた。本来ならもう少しシビアなのだろう。
クリーチャーの形ができると,次は色付けだ。Base(基本色),Coat(コーティング),Details(細部)に,色や模様を組み合わせ,好きなように着色できるようになっていた。
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ここまでの作業を一通り終わらせると,「Test Drive」(作動テスト)のボタンを押して,実際のマップへと移動できる。いままでのバージョンでは,このマップには何もなかったのだが,今回からは緑の木々が生える「森」,マグマの流れる「溶岩地帯」,そして未来的な建物が見える「都市」の背景が用意された。とはいえ,キャラクターはどこにでも移動できるのではなく,狭い範囲内しか動かせなかったのが残念だ。
また,テスト用のアニメーションは「Roar」(雄叫び),「Attack」(攻撃),「Play」(遊び),そして「React」(反応)の四つしかなかったのだが,今回はReactが変化した「Call」(呼びかけ)を含めて,全25種類の動作を確認できるようになっていた。「Sob」(泣き)や「Sumo」(四股踏み)といったものまであり,これらの動作を試してみて,自分のクリーチャーが思い通りの“生物”になったのかどうかを確認できるのである。
Test Driveでは,画面をキャプチャして友人にEメールを送ったり,動画を撮ってYouTubeで流したりすることも可能になっている。Spore自体にオンラインモードはないが,イメージの見せ合いやファイルの交換を通してコミュニティを育てるというのは,ザ・シムズシリーズと同じ戦略だろう。
クリーチャーのメイキングだけでも十分に楽しく,一日中熱中してしまいそうだった。Windows版,Mac版ともに,今年中にはリリースされる予定なので,発売に向けて情報がかなり出てくるはずだ。続報が入り次第お伝えしていくので楽しみにしていてほしい。
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Spore(Macintosh)
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