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印刷2008/07/23 18:48

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[CJ 2008#46]ChinaJoy 2008に出展した唯一の日本企業,ケイブの中国展望

画像集#001のサムネイル/[CJ 2008#46]ChinaJoy 2008に出展した唯一の日本企業,ケイブの中国展望
 ChinaJoy 2008に出展していた唯一の日本企業,それがケイブだ。こういったゲームショウでは,自社作品売り込みのための出展はごく普通のことではあるのだが,ChinaJoyに日本企業が出展をすることはかなり珍しい。日本のゲーム会社の多くが中国進出を企てつつ,ほとんどが撤退という惨状であり,中国市場参入の難しさはつとに知れ渡っている。そういったこともあってか,日本企業が中国への進出を行う場合には,こういったオープンなショウではなく個別交渉が行われることが多いように思われる。今回は会場でケイブ社長室海外ビジネスプランナー張起鳳氏にChinaJoy出展の意図を聞いてみたので,さっそく紹介しよう。
 
画像集#002のサムネイル/[CJ 2008#46]ChinaJoy 2008に出展した唯一の日本企業,ケイブの中国展望
 今回ケイブが売り込みをかけていたのは,「真・女神転生IMAGINE」と「ミニ四駆オンラインレーサー」の2作品だ。まず気になるのは,これらの作品のもとになったゲームが,中国でどの程度知られているのかということだろう。
 女神転生シリーズは,日本だけでなく世界的にもかなり売れたゲームであり,アメリカ,ヨーロッパなどでもファンを抱えているという。そして,中国国内でもかなり知られているとのこと(中国では正規発売はされていないのだが)。オンラインゲーム版も,潜在市場としては有望といえるだろう。
 ミニ四駆は,日本ではかつて何度がブームになったことで大人から子供まで知名度は高いのだが,海外,とくに中国において知られているのかという点が少し気になった。張氏によると,中国全般での認知度はさほど高くないものの,北京や上海などの都市部ではオモチャとしてかなり知られているらしい。こちらは,「ミニ四駆」のネームバリューに頼るのは苦しいかもしれない。

画面は開発中のものです
画像集#003のサムネイル/[CJ 2008#46]ChinaJoy 2008に出展した唯一の日本企業,ケイブの中国展望
 肝心の中国パートナー探しでは,メジャーどころ数社と交渉中とのこと。
 ちなみに,今回の取材期間中にダレット,コーエー,ケイブと日本企業3社に「中国側パートナーに求める条件」を聞いてみたのだが,重視するところが三者三様で面白かった。
 ケイブの場合でいえば,基本的に力を持ったところと組みたいという方向と,プリペイドの強さ重視を求めている。(中国にとっての)海外企業が中国サービスを行う場合には,国との強いコネクションを持っているかどうかが重要になる。そういった意味を含めて,力のある大手プロバイダとの協業を望む一方で,課金形態などを鑑みてプリペイド市場をどの程度押さえているかが重要なポイントだという。そういったところから,まず大手数社から当たってみるというのも正攻法である。また,契約したあとの関係も重視しているようで,5年契約を基本として,関係の長期維持を望んでいるとのこと。オンラインゲームで5年間の縛りは,割と厳しい気もするが。
 今回こういったショウに出展した理由としては,度重なる日本企業の進出失敗もあってか,中国市場というものがどういったものなのかを自分達の目で実際に見て判断することが必要と感じたからだという。仲介などの人任せにせずに,相手と向き合ってパートナーシップを取っていく。それがケイブの理想のようだ。こういったアプローチで中国市場のパイオニアになりたいと張氏は語っていた。
 
画面は開発中のものです
画像集#004のサムネイル/[CJ 2008#46]ChinaJoy 2008に出展した唯一の日本企業,ケイブの中国展望
 中国のオンラインゲーム市場は依然として拡大しつつある。現在の市場規模そのものは,日本の2倍強と言われているが,10倍の人口と娯楽の少なさなどを背景に,数年後には3倍にさらに数年後には4倍にと広がりが期待でき,タイトル数でもまだまだ参入の余地がある。今後中国をターゲットにしていく日本企業も多いと思われるが,現地法人の運営がかなり困難なことなどを考えると,いかによいパートナー企業を見つけるかが最重要となるのは間違いない。各社,それぞれの方法論でパートナーを探しているというわけだ。
 今回紹介したケイブのやり方も正解かどうかは,フタを開けてみなければ分からないのだが,よりよい関係を求めて積極的に乗り出す姿勢には好感が持てる。ケイブの健闘を祈りたい
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    真・女神転生IMAGINE

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    ワクワク無限大∞ミニ四駆ワールド

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