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植松伸夫氏も登場。アーケードカードゲーム「ロード オブ ヴァーミリオン」公式大会決勝「OVER the LORD〜第1章 狂宴への招待状〜」の模様をレポート
そんな同作では,2008年11月1日より全国128店舗で一次予選を開催していた。それを通過し,さらにエリア大会の二次予選を勝ち抜いた猛者達24名が同イベントに集結し,最強のロードを決定する大舞台で壮絶なバトルを展開したのだ。
また,同イベントでは大会のほかにも,原田真純さんによる本作挿入歌のアカペラライブや,本作のプロデューサーである柴貴正氏(以下,柴氏)と,楽曲を担当した植松伸夫氏(以下,植松氏)によるトークセッションも行われていた。本稿ではその模様を中心にお伝えしていこう。
本作初の公式大会は超満員の大盛況!
1200人以上ものファンが会場に詰めかけた
大会は原田真純さんによる,本作挿入歌のアカペラライブからスタート。舞台で一人スポットライトを浴びながら,透きとおるような美しい声でストーリーモードのエンディングテーマである「LORD of VERMILION」を熱唱していた。
ライブが終わり,舞台が暗転した後も美しい歌声の余韻に浸っていると,突然舞台から火花が噴き出すわ,爆発音が響き渡るわのド派手な演出。驚いているうちに,カオスな選手入場が始まった。
選手は一人ずつレッドカーペットを歩いて入場してきたのだが,それぞれ入場曲が異なっていた。おそらく選手達が自ら選曲したものと思われるが,TVアニメ「装甲騎兵ボトムズ」のOPテーマである「炎のさだめ」や,昨年大ヒットした「崖の上のポニョ」,「ファイナルファンタジーV」の登場キャラクターである“エクスデス”のテーマなど,まったく一貫性が無かったが,通好み(?)な選曲に会場は大いに盛り上がった。
選手入場の後,早速決勝トーナメント1回戦に突入。さすが全国から集まった猛者達だけあり,序盤から手に汗握るようなバトルが繰り広げられていた。
ゲームについて何を語ってくれるのかと思っていたら,「年末にうどんを打った」などと,ゲームとはまったく関係のない話を始めた植松氏。しばし「うどんの喉越しが……」などと,世間話のようなトークが展開されたが,流石に話を戻さなければまずいと思ったのか,柴氏が質問する形で“本番”が始まった。
「どういったコンセプトで曲を作ったのか」という柴氏の質問に対し,「ゲームセンターで遊ぶゲームと聞き,静かな音色だと埋もれてしまうので,尖った,耳につきやすい音楽を意識しました」と応えた植松氏。そして尖った音楽を意識した結果,「ロック」に辿り着いたという。
「ロックというジャンルって一番便利なんですよ,激しくしてもいいし,バンドとオーケストラで荘厳にしてもいいし,バンドの編成をバックにバラードがあっても許される。ロックというジャンルを使えばなんでもできるので,ロックというのは常に意識していましたね」と,植松氏はコメントしていた。
そして柴氏が「植松さんって歌ものが好きですよね?」と質問すると,「好きなんだよね。バイオリンもギターも音色に説得力があるけど,美しい人の声はそれだけで力があるじゃないですか」と返答していた。
次に,柴氏に2009年の予定について聞かれた植松氏。もう仕事の予定がギッチリ詰まっているという。
それについて,「やっぱね,仕事ばっかりやってたらダメ。引き出しがからっぽになっちゃう。その状態で仕事を請けたってよい物はできないので,そろそろ仕事を減らして他のことをやるべきかもしれない」と語っていた。
また,物販コーナーで販売していたサントラCDついて,「ゲームセンターでは聴き取れないような,色々な音を詰め込んでいるので,是非CDで楽しんでください」と聴きどころをアピールしていた。
最後に,植松氏が今年の抱負として「今年も仕事を頑張ります」とコメントし,トークセッションは幕を閉じた。
どちらが勝ってもおかしくない試合だったが,激戦を制し,見事初代王者の座を掴んだのは,全国ランクトップの新藤景選手だった。
表彰式では“アルカナストーン”が手渡されたほか,新藤氏は特別称号“狂乱神”を授与された。そして,惜しくも敗れた23名の決勝大会出場者にも,“狂乱の使徒”という特別称号が贈られていた。
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