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印刷2004/09/03 20:10

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「コール オブ デューティー:ユナイテッドオフェンシブ」の詳細に迫る
2004/09/03 20:10
 2003年のゲーム賞を総ナメにした「コール オブ デューティー」初の拡張パックとして,2004年秋の注目をかき集めそうな「コール オブ デューティー:ユナイテッドオフェンシブ」。今日は,8月25日の記事「こちら」で発表された内容に関する,さらに詳細な情報をお伝えしよう。情報規制のため,8月25日の段階では公表できなかった情報だ。

■爆撃機に大戦車戦に……全13ミッションからなるキャンペーン

 今回の拡張パックは,「バルジの戦い」(アメリカ),「シチリア島侵攻」(イギリス),「クルスクの戦い」(ソ連)を題材とした,3本のシングルキャンペーンと,大幅に強化されたマルチプレイモードを搭載している。前作とは異なり,シングルの最後のおまけミッションはないようだ。
 本作最大の注目シーンの一つと思われる,イギリスキャンペーンの最初,B-17爆撃機の機内における激しい空中戦ステージ。ここは当サイトのE3 2004直撮りムービー「こちら」などで過去にも紹介しているが,その後さらなるクオリティアップが図られており,製品版ではE3 2004の時点よりさらに美しく,見ごたえのあるシーンに仕上がっているという。航空機のテクスチャなどは,目の肥えたフライトシムファンが見ても満足できる出来だとか。なお,機内のシーンでは画面の端に鉄十字のマークがズラリとならんでいた。敵機の撃墜数を記録するシステムだろう。

 しかしなんといっても技術面における最大の見どころは,「パーティクル・システム」の搭載だろう。これは爆発による砂塵や煙などの粒子(パーティクル)のエフェクトを,本当に粒子で表現しまおうという機能。オプション画面に新項目として追加されており,マシンスペックに合わせてパーティクルのディテールを低〜高に設定できる。最高のパーティクルディテールだと煙の表現などがケタ違いに美しくなり,新兵器として登場する「スモークグレネード」の使用時にはとくに実感できるだろう。

 ゲーム中の新要素としては,「全力疾走」という機能が追加された。これは通常の"歩く" "走る"という移動方法に加えて使用可能になる機能で,短時間(約4秒)だがハイスピードで移動できる。もちろん「演出こそ命」の本作では,敵の猛攻撃や砲弾の雨の中を全力疾走で駆け抜けなければならないシーンもあるという。なお,全力疾走は戦車の移動スピードよりも速いため,マルチプレイでも使いどころがありそうだ。




■シングルにマルチに大活躍の新兵器

 拡張パックのシングル/マルチに追加される新兵器は全部で14種類。そのすべては今のところ分からないが,とりあえず分かっているものを紹介していこう。

 新たなメインアームのカテゴリとして登場する「軽機関銃」には,.30cal,DP28,MG34という3種類の名前があった。これは前作にも登場したBARやBrenよりもさらに強力な銃火器で,立って移動しているあいだは撃てず,使用するには一度地面に伏せて銃を接地させなければならない。実際にその効果を見てはいないが,それだけのハンデに見合う火力を持ち合わせた武器であることが期待される。もう一つ期待の新兵器「火炎放射器」に関しては,シングルではう〜むイマイチだが,マルチプレイの防御兵器として使うと圧倒的な強さを発揮するとのことだ。
 戦車のマルチプレイ参入に伴い,前作も登場したパンツァーファウスト以外にも,バズーカや「サッチェルチャージ」(梱包爆薬)といった対戦車兵器が新たに登場。サッチェルチャージは,敵戦車に直接くっつけて爆破させるという乱暴な兵器で,涙と笑いを誘うドラマを次々と生み出しそう。またFlak88カノン砲が配置されているマップもあり,前作より一層ハデに人が宙を舞うマルチとなることだろう。
 「スモークグレネード」も,マルチに大きな影響を与えそうな新兵器。殺傷力はないがモクモクと発煙する手榴弾で,煙の中では視界が完全に遮られる。例えば建物の中に敵がいる場合,まずスモークグレネードを投げてから普通の手榴弾を投げ込めば,敵は部屋から脱出することもできず(扉も見えない)確実に仕留めることができるという。




■今回の拡張パックで劇的にパワーアップするマルチプレイ

 マルチプレイでは従来のゲームモードに加えて,新たに3種類のゲームモードが追加される。

●Base Assault
 お互いの基地に侵入し,いくつかの重要ポイントを制圧していく攻防戦。敵の基地を攻める者と,自分の基地を守る者に分かれた戦術が必要になる。

●Domination
 マップ上に点在するいくつかの中立拠点を,両チームで奪い合うという占領戦。「バトルフィールド1942」におけるコンクエストのようなモードか。

●Capture The Flag
 FPSの定番ルール。相手チーム陣地にある旗を奪い,自分のチームの陣地まで持ち帰るのが目的。ただしCoDならではの,なんらかの工夫がなされているという。

 マルチプレイではハリコフ,カッシーノ,ベルリンなど10種類の新マップが登場。戦車主体のマップはとくに広大で,最大で前作の2倍近い広さのマップもあるようだ。搭乗可能な乗り物は9種類で,T-34/85やシャーマン,エレファントなど戦車のほか,高射砲やジープ,バイクなども登場する。戦車は運転手,砲手,機銃など各ポジションに乗員が必要で,ジープは助手席や後部座席の者が手にしている銃で攻撃できる。チラリと見た限りでは,破壊された戦車が大爆発ののち跡形もなく消し飛んでしまい,破片も残らない光景には微妙な違和感があった。

 それではマルチプレイの「階級」について解説していこう。今回,ゲーム中の各プレイヤーの活躍如何により,昇進/降格という要素が追加される。サーバー側の設定にもよるが,一般的にはこういうシステムらしい。
 まず参戦直後は,一番下の階級(二等兵)から始まる。階級(ランク)は全部で5段階あり,それぞれに特典がある。基本的には階級が上がるほどリスポーン時の初期装備に追加装備が与えられ,例えば最初から弾薬を多めに持っていたり,双眼鏡を与えられたりする。
 一番の注目は,最上階級の特典「砲撃支援」だろう。これは,マップ外のどこかで待機している砲兵に指示を与えることで,マップ上のあるポイントに砲弾の雨を降らせる機能。話によれば,砲撃は猛烈な殺傷力らしく,大勢の敵兵が一瞬にしてバタバタ死んでいくらしい。もちろん砲撃支援できるかどうか,階級が上がりやすいかどうかはサーバー側の設定による。
 この階級は基本的に1ラウンドのみ有効で,次のラウンドでは全員クリアされる。サーバーに各プレイヤーの階級が残り,ずっと継続されるということもないようだ。

 2004年9月1日,「コール オブ デューティー:ユナイテッドオフェンシブ」のゴールドマスター完成が伝えられた。日本語版のローカライズ作業はこれまで同時に進められてきており,すでにほぼ完了しているとのことなので,発売日はかなり近いのかもしれない。ここは慌てず騒がず,メディアクエストからの正式発表を待つとしよう。(Kawamura)

「コールオブデューティー:ユナイテッドオフェンシブ」の記事一覧は,「こちら」
「コールオブデューティー」の記事一覧は,「こちら」

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  • 関連タイトル:

    コール オブ デューティー:ユナイテッド オフェンシブ 日本語版

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