インタビュー
いま「パンヤ」で何が起こっているのか――リサイクルシステムが実装されない理由と中期アップデート予定,新キャラクターについて聞いてみた
内容はさまざまで,中には「それをこっちに言われても……」というものもあるのだが,もちろん「なるほど,それはちょっと聞き捨てならないな」という内容のものもある。今回,そんな「ちょっと調べてみよう」という状態になったのが,ゲームポットの「スカッとゴルフ パンヤ」である。
発端は,4Gamer内の2009年8月のこの記事である。「隔週スパンで新システム」と銘打った大変魅力的な記事なのだが,その中の一つ「リサイクルシステム」が,一連のメールで触れられているテーマである。
この発表以降,このシステムに関する動きはなく,その後「PJC2009グランプリ」で「遅れていて申し訳ありません」という進捗に触れられるも,さらにその後動きはなく,9か月目の2010年5月13日にはついに,パンヤ公式ブログにおいて「企画が白紙になった」旨が公表された。
単にゲームのアップデート予定が白紙になっただけなら,そこまで大きな問題にはならないし,我々も調べてみようとは思わない。しかしリサイクルシステムは,多くのユーザーの「利害」(資産)に直結するシステムなのだ。
そもそもこのシステムは,不要になったゲーム内アイテムをポイントに交換し,それを使ってさらにアイテムを入手できるというものだ。新クラスが追加されるとか,新しい武器が入るとか,そういうものとはいくぶん違うが,多くのプレイヤーに影響があったであろうことが予想できるだけに,ちょっとコトは重大である。
そのシステムの性質からいって,それまでよりも「気軽に」課金してアイテムを購入したりガチャを回したりしたくなる,といった副次効果があるわけで,リサイクルシステムが近々に導入されそうな空気を醸し出していた当時の発表は,確かにその部分において責任は重い。
それが白紙撤回された怒りを4Gamerにぶちまけたプレイヤーが多く,その内容からしても「ではちょっとお話を聞いてみよう」と思ってインタビューのオファーを投げようとしたところ,ほぼ時を同じくしてゲームポットから「リサイクルシステムについてお話したい」というオファーがあった。
そんなわけでインタビューは実施することになったわけだが,渦中のリサイクルシステムについてだけを聞くのもちょっと芸がなさすぎるし,せっかくの機会なので,そのほかのアップデート予定などについても,いろいろと聞いてみた。パンヤのプレイヤーは,ぜひ目を通してみてほしい。
ゲームポット エンタテインメント事業本部 本部長代理 朝倉脩登氏 |
ゲームポット エンタテインメント事業本部 第1事業グループ スカッとゴルフ パンヤ運営チーム コンテンツリーダー 千葉直人氏 |
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。
さて,今回のインタビューは,そもそも4Gamer側に「5周年プロジェクトで発表したリサイクルシステムがまったく実装されないばかりか白紙撤回と発表された,その真意と事情を確認してもらえないか」という読者のみなさんからの連絡が多く入ったことに端を発します。その数がちょっと多かったので「ではゲームポットに問い合わせてみようかな」と動いた矢先に,御社側から「インタビューの場を設けていただけないか」という依頼を受けた次第です。
朝倉氏:
はい,そのとおりです。
4Gamer:
結果的には,お互いの利害が一致したといいますか。
なるほどリサイクルシステムというのは,ユーザーさんの利害に直接大きく関わる部分なので問題になっているのだろうというのは理解できますが,それだけでインタビューをするというのも我々としては不本意なので,それ以外の部分についても,いろいろとお話を聞かせていただければと思っていますが,そのあたりはいかがでしょうか。
朝倉氏:
はい,構いません。可能な限り,お答えさせていただきます。
諸悪の根源は,古い設計になってしまったデータベースだった
では,発端となった我々自身の記事の流れに沿って,5周年プロジェクトの各項目についてと,当時発表された中長期的な予定についてを,一つ一つ聞かせてください。
まず5周年プロジェクトから……なんですが,実はこれ,未実装なのはリサイクルシステムだけですね。では遠回しに話を進めても仕方ないので直接聞きますが,これはそもそもなぜ実装できないんでしょうか。
朝倉氏:
私からお答えさせてください。
まずリサイクルシステムの仕様なんですが,これは実は発表以降何回か変更されています。弊社側が考えているものがあり,Ntreevが考えているものがあり,やはりその二つを建設的に前向きにマージさせなくてはいけません。
ところがその過程で……こういう場ですしあからさまにお話させていただきますが,データベースの問題が大きいものであることが判明しました。
4Gamer:
といいますと?
朝倉氏:
実はパンヤのデータベース周りの不具合というものは,ここ最近ずっと続いているんですけれど,リサイクルシステムのような,データベースに密接に関わるシステムを入れてしまうと,大きな不具合が起こりうることが容易に想像できてしまったのです。
4Gamer:
データベースに関わる大きな不具合というと,アイテムロストとかそういうレベルですか?
朝倉氏:
そういった可能性も否定できません。
4Gamer:
それが判明したのはいつごろですか?
朝倉氏:
年末くらいです。
4Gamer:
2009年末?
朝倉氏:
そうです。で,さすがにこれはダメだと。じゃあデータベースに負荷がかからない形でリサイクルシステムを作ろう,みたいな案もあったんですけれど,でもそれだと,当たり前なんですけど「リサイクルシステム」自体が意味のないものになってしまうんです。
4Gamer:
そりゃそうですよね。リサイクルシステムはその構造上,データベースとの密接な関わりを否定できませんし。
朝倉氏:
はい。リサイクルって「アイテムをリサイクルする」ことなので,当然ユーザーさんのデータベースと密接にひも付きます。つまりそれを軽くするということは,データベースと密接に関わらせないということで,それはもはや,当初発表してユーザーさんが望んだリサイクルシステムとは違うものになってしまうんです。
ですので,まずデータベース自体をちゃんとしなきゃダメだということになりまして,当然それをやるにはNtreevの協力が何よりも大事です。Ntreevもその重要性を認識してくれていたので,対策への動きをとってくれました。
4Gamer:
その「動き」はデータベースに関してですか?
朝倉氏:
そうです。しかし作業については,単にデータベースを良くするだけでなく,パンヤの基盤となる部分にも手を加える必要があります。Ntreevで初期のパンヤの開発をやっていた人とかも参加して,5か月くらいかけて,洗いざらい見直しています。
4Gamer:
5か月くらい,というと年頭あたりから,ですね。
朝倉氏:
はい。そのチームにだんだん人も増えてきて,ようやく修繕の目途がつきました。やっとその状況にこぎつけられたので,Ntreevとの協議の結果「では問題が直った段階でのリサイクルシステムの仕様を決めましょう」といって決まったのが,今公式ブログに出ているものなんです。
4Gamer:
その修繕作業は,いつごろ完了するんでしょうか。
朝倉氏:
現時点でNtreevは「8月末には完了します」といってくれています。その後にリサイクルの作成,検証という流れになると思います。
こちらとしては,そこをなんとか前倒しでお願いしたい,という話をしているところですが,なにぶん技術的な話なので,確定の日付というのを出すのは,正直なところ難しいです。そもそも「直った」とされる納品後のテストなどもまだありますし。
つまり現時点では,ユーザーさんに見えない部分ばかりを進めている感じで,それが余計に怒りを買うことになってしまっていると思っています。アイテム追加などデータベースの根幹に関わらないものについては普通に出来るんですけど,それをやったところで結局問題は改善されないわけで,システムそのものをリファインするには,根本にメスを入れるしかないのです。
日本独自仕様のデータベースを,根本から改修する
4Gamer:
パンヤってサービスから何年経ちましたっけ。
朝倉氏:
もう今年で6周年ですね。11月で6周年です。
4Gamer:
6周年ですか……いまとなっては古い設計ですね。とはいえ本家ではそういう問題は起こしてないわけですよね,聞いたことないですし。
朝倉氏:
はい。日本は,データベースの仕様がグローバル仕様と違うのです。それは,例えばガチャやUCCなどに関わる部分なんですが,グローバル仕様のデータベースに,色々な要素を付け足していっているわけです。
むろん,それぞれにキチンと機能はします。しかしトータルでデータベースの箱に入れた状態で見たときに,どうしても効率的ではない部分というのが散見されるんです。
4Gamer:
でもそれは最初から承知のうえ,ですよね。
朝倉氏:
むろんです。ところがやっぱり,年数が経つとその「効率的ではない部分」が無視できない量になっていくわけで,そこがもう限界にきているんです。
4Gamer:
それは例えば,アイテム配布なんかでも問題になるわけですか? 極論,処理としてはデータベースにクエリ流しておしまいじゃないですか。
朝倉氏:
はい,それだけのことでも,今後は何が起こるか分からないです。
4Gamer:
なるほど……では,データベースに起因する問題なのであれば,例えば休眠アカウントを全削除するというだけで,いくぶんなりとも改善されたりはしないんでしょうか。
朝倉氏:
ゼロではないと思いますが,改善とまではいえないと思います。
4Gamer:
ということは数の問題ではない?
朝倉氏:
数の問題じゃないんです。処理の問題……処理の仕方の問題かもしれません。なんというか,データを一つ読みにいくだけでも,いままで付け足しに付け足しを重ねたツケで,あっちこっちに読みにいっている場合があるんです。
4Gamer:
分かります。4Gamerのシステムもデータベースを基本に組んでいるので,改修時のテストなどで,たまにその状態になることがあります。
朝倉氏:
そうやってあれこれ読みにいっている間にゴミが溜まって……という構造です。とにかくそれを,最優先で直さなくてはなりません。
4Gamer:
バキュームかけたくらいじゃ追いつかないんですね。
朝倉氏:
お恥ずかしながら,そのとおりです。正直私も,最初にまず「休眠を消そう」って考えて技術者と色々話したんですが,「そんなレベルじゃないな……」と気付かされました。
4Gamer:
しかしそれはかなりの難作業ではないかと。
朝倉氏:
はい……。
その積もり積もったものを,Ntreevがかなり丁寧に調べてくれて,解決への糸口は見つかってるんです。なので私達としては,それは遅かれ早かれキチンと修正されるだろうと思っています。
弊社がいまがんばるべきことは,それが修正されるときまでに,サービスレベルのボトムを上げておくことだと思っています。我々自身の失態のせいで,いまパンヤは,ユーザーさんの怒りを買ってしまっている状況です。なのでこうしてインタビューの機会をいただいたのです。
4Gamer:
しかし,データベースに問題があると分かった時点で,何かしら公に意思表明はなされたんでしょうか。
朝倉氏:
していません……。
4Gamer:
データベースの問題って,もうどうしようもないじゃないですか。だましだましどうにかするっていうわけにもいかないし。
問題があると分かって,その時点でリサイクルシステムは無理だとなった時点で,一度公にしてもよかったんじゃないでしょうか。ユーザーさんだって,事情が分かれば納得してくれると思うんです。いまは何も情報がない状態なので,怒りの矛先をどこかに向けるしかないわけで。
……それにしても,データベースやらパンヤの基盤改修作業が8月末には修正完了とのことですが,それって検証期間は込みなんですか?
朝倉氏:
いままさにそのあたりを話しているところです。彼らも急いでくれていて,早いタイミングで出したいのですが,それで失敗するともう洒落にならないので。
千葉氏:
実装してダメだったらその後対応……というやり方はできません。
4Gamer:
しかし,一箇所いじるために例えば2日間サービスを止める,とかもやりづらいわけで。
千葉氏:
そうですね。正直難しいです。
朝倉氏:
運営側と開発側の葛藤がずっとあったんです。開発側からは,極端な話「全部のアップデートを止めさせてくれれば,修繕にすべてのリソースを使える」という提案もありました。でも我々は,それを「よしわかった!」とは飲めないのです。
4Gamer:
パブリッシャーとしては,そうでしょうね。
朝倉氏:
正直な話,そのとおりです。売り上げを考えなくてはなりません。
とはいえそのアクションそのものにまったく異議はないので,「では100%はさすがに厳しいので7:3とか,例えばそういうリソース配分ではどうでしょうか」という,そういうやりとりになっています。
4Gamer:
開発会社は,通常「ありあまるリソース」を持っていないものなので,Ntreevも大変でしょう。
朝倉氏:
そうですね……。ホントギリギリのリソースでやってくれています。そのデータベース問題以降,我々もなるべく彼らに新しい案件を投げ込んでリソースを使わせないようにしているので,アイテムの再販が増えたりして,ユーザーさんには申し訳ないと思っています。
状況をちゃんと伝えなかったことが,この状況を招いてしまった
……あ,なるほど。再販が増えている理由はそれなんですね。いまつながりました。
朝倉氏:
はい,そうなんです。アップデートにせよ新しいアイテムにせよ,完全に止まっているわけではないですが,多くのリソースをデータベース修繕作業に割いているので,ペースがすごく落ちているのです。
4Gamer:
「最近再販が多いから,パンヤのサービスはもう終わるんでしょうか。聞いてみてください」というメールもこっちにいくつかきていたので。なるほど,開発のリソースをまったく避けなくなったので,どうしても再販が増えてしまってるというわけだったんですね。
千葉氏:
そうなんです……。本当に申し訳ありません。
朝倉氏:
本当にユーザーさんには申し訳ないと思っています。ですが,パンヤのサービスが終わるということはありませんし,問題解決後には,またこれまでのようなアップデートを行っていく予定です。
4Gamer:
ちなみに,いつごろからそんな状態になってる感じなんでしょうか。
朝倉氏:
先ほどお話しした,データベースやパンヤの基盤に関わる問題と同時期――つまり昨年末になります。
千葉氏:
はい,そうだと思います。そのあたりの段階でデータベースなどの問題が判明して,すべてをいったん止めて,まずそっちからやらなきゃだめだという話になったんです。
朝倉氏:
我々がそこで反省しなくてはならないのは,仮にも一度宣言した機能が入らないとなったときに,それをユーザーさんにちゃんと伝えていなかったということだと思うんです。もちろん,実際にはなかなかできることじゃないんですけど,だからっていままでだんまりだったのに,思い直したように急に伝えてるわけですね。少なくともリサイクルに関しては。
4Gamer:
伝えない時間が長すぎたうえに,煮詰まったあとでの後手対応で,タイミングも悪かったように思います。
朝倉氏:
やはり我々運営サイドに関しては,ユーザーさんから見たら顔が見えないというか,何をやっているのかさっぱり分からないわけです。ユーザーさんが分かるのは「アップデートがない」ということだけですから。
パンヤの運営は一体何やってんだ,と。実際にはあれこれやってはいたんですが,それを公開して同意を得ようというのではなく,そういうことを今我々はやっています,と,そういう意志表明はするべきでした。
4Gamer:
ヤバいときほど,情報開示というものが大事だと思います。
朝倉氏:
はい……。「言えることはなんでもいいから言いなさい」と彼(千葉氏)に伝えた結果が,あのブログだったんです。彼は最前線に立っているのですごく大変な思いをしているとは思うんですが,客商売というのはそういうことですよね。お客さんが店にきて,商品がなんもなくて,「なんでないんですか」って聞いたら店員が黙ってるとか知らないふりをするっていうのは,それはありえないことです。
「申しわけございません,今は仕入れができてないんです」と一言あるだけで,無言よりは全然いいんじゃないかと個人的には思っているんですが,それすらもないとなると,それはさすがに商売としてどうかと思います。
4Gamer:
とても頼もしいことをおっしゃってますが,実際には社内でもいろいろな意見があるのでは?
朝倉氏:
もちろん,社内でも色んな声がありましたか。「今さら言っても」という意見もありましたし,情報公開に対する反対意見もありました。でもやるしかないんです。
4Gamer:
どこのパブリッシャさんでもそうなんですけど,だんまりの期間が長すぎると収拾がつかなくなりますよね。まぁ言うはやすしで,実際に行動を起こすのはなかなか大変ではありますが……。
朝倉氏:
これもあくまでも個人的な思いですけど,もうユーザーさんの怒りは,リサイクルを発端にしてサービス全体にまで広がっていると思うんです。
4Gamer:
といいますと。
朝倉氏:
ユーザーさんがガチャを回していただいて,福袋を買っていただくと,物凄い数の消費アイテムを手にしてしまうんです。これが全員分ともなると,もう我々の想像すら超えている量です。私も最初に数字を見たときにはびっくりしました。
じゃあユーザーがこの大量のアイテムをどうするかというと,「そういえば運営がリサイクルって言ってたじゃん。もうちょい持っとくか」となるわけです。で,リサイクルできると思ってたら,実装はされないし何も言わない。一体このアイテムをどうしてくれるんだよ,ふざけんなよ,となるわけです。
そしてそれをきっかけにして,我々がミスをするとか,ちょっとした不具合があるとかってなると,「こいつら何もしてないからダメだ」と。どうしてもそういう話になっちゃいますよね。
だから,前線で頑張っている社員には申し訳なくて……。状況が煮詰まってくると,もはや彼らも怖くて何も言えないですよね。でも,ここまでユーザーの方を裏切ってしまったわけですから,当然といえば当然です。
4Gamer:
なるほど。
朝倉氏:
それでもちゃんと言おう,と。そんな中でも,そんな中だからこそ,ユーザーさんに正面を向いてやっていかないと,そのうち本当にパンヤから人がいなくなってしまうぞ,と。
リサイクルシステムについての新たな情報。
リアルアイテムも入手可能?
4Gamer:
さてそのリサイクルですけど,公式ブログですでにいくつかの情報が開示されてますよね。現時点ではあれがすべてですか? ある程度データベースの修正の目処が立ったのであれば,何か追加で発表できることがあると嬉しいんですが。
アイテムの種類ですね。
4Gamer:
アイテムの種類……?
千葉氏:
ゲーム内通貨で買えるPPアイテムに関しては,とくにリサイクルの対象にするとかそういう話は一度もしてこなかったのですが,現在考えている仕様では,PPアイテムについても一定の割合でPPとして還元する形で実装しようとしています。
4Gamer:
言葉が変ですが「買い取り」みたいなものですか?
千葉氏:
そうですね。そういうシステムを今考えています。
4Gamer:
それはちょっと興味深い仕様ですね。
千葉氏:
あともう1点,リサイクルはお金で買ったアイテム(CPアイテム)を「リサイクルポイント」という形に変換するのですが,そのポイントを使って交換できるアイテムに,リサイクルを通してのみ獲得できるアイテムを導入しようと考えています。
4Gamer:
クラブニンテンドーみたいですね。
千葉氏:
これまでバランス調整に苦労していた部分については,既存のゲーム経済に影響を与えないアイテムを中心に考えています。また,ゲーム内で使うアイテムだけでなく,パンヤのグッズなどのリアルなアイテムというのも考えています。
4Gamer:
プレゼント送付の経験から言うんですが,リアルアイテム送るのって結構大変ですよ。
千葉氏:
なるほど……そうですよね。すごい量送ってますもんね,4Gamerさん。
まだ具体的にどういった仕組みでお客様にお送りするかは決まっていませんが,実施するときは,応募フォームからといった形になると思います。
4Gamer:
パンヤくらいユーザー数がいると,実際の送付作業が死ぬほど大変そうです。
千葉氏:
そうですね,特に最初は。
4Gamer:
いままでで発送業務ってやったことあります?
千葉氏:
私昔CS(編注:カスタマーサポート)だったので……。やってました,発送業務。
あ,そうなんですね。じゃあよくご存じですよね。驚くほど時間かかります。
千葉氏:
そうですよね。延々とひたすら住所書いたりして。
4Gamer:
4Gamerの冬プレとかも,発送完了まで3〜4ヶ月かかります。何が言いたいかっていうと,もしやるなら問題が起こらないように,例えば50人ずつとか切って受け付けるとかしたほうがいいと思うんです。
朝倉氏:
確かにそうですね……事故を防ぐために,最初は何か条件や制約をつけたほうがいいのかもしれない。
千葉氏:
確かに大変ですよね,これ。気をつけないと。
4Gamer:
ところでリアルアイテムって例えばどんなものを考えてます?
千葉氏:
パンヤのグッズなんかを考えています。
4Gamer:
今世の中にないものですか。それとも今あるもの?
千葉氏:
どちらも入れたいですね。「いまないもの」を入れたほうが,お客様は喜んでくれると思いますし。
ただまぁ,あまりにないものばかりを入れすぎて,それはそこでしか手に入らないってなると,ほかのお客さんに申し訳ないというか。リサイクルって,基本的にゲームでお金払った人しか手に入らないので。
4Gamer:
うーん,これは私の個人的な考えに過ぎませんが,そこでまで平等感を出すのは変じゃないですか? お金を払った人には,払っただけのメリットがあるべきだと思います。むしろ,お金を払ってない人でも同じように手に入るっていうほうがおかしいという気がするんです。
お金を払った人がよりよいサービスを受けられたり,より良いアイテムをもらえたりするのは当然だと思います。むしろそうじゃないほうが問題です。
朝倉氏:
なるほど。言われてみればそういうものかもしれませんね。
4Gamer:
重要な部分は「あぁ,お金を払ってよかった」と思ってもらえるかどうか,じゃないでしょうか。多くの人にそう思ってもらえるというのも,立派なサービスだと思うんです。
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