スクウェア・エニックスは，メールとブラウザだけを使って遊ぶRPG「みんなdeクエスト」の最新バージョン「幻の月」のサービスを，2003年9月1日に開始したと発表した。
　同社の発表では，この幻の月は本作のバージョン2に相当するもので，当然アップデート内容は多岐に渡る。
　……といっても，実は以前「ここ」のNewsで紹介した，アンケートに回答したプレイヤーが先行で体験できたアップデート内容と同じ。つまり9月1日から，正式運営が開始されたわけだ。

　そのNewsでも触れたが，念のためもう一度，主なアップデート内容を挙げておこう。

・育成した飛竜に乗って戦う新戦闘システム
・浮遊大陸ソルネアを舞台とした追加マップ＆シナリオ
・プレイヤーによる旅団（ギルド）の形成

　なお，新規プレイヤーは，最初から拡張された内容で遊ぶことができるのはもちろん，拡張前のシナリオを楽しむことも可能とのことだ。

　PCゲームといえば，今や"綺麗で当たり前"。とくにMMORPGは競争が激しく，よっぽどのグラフィックスじゃないと目立たないのが現状だ。
　その点，主にテキストとイラストでストーリーが紡がれる本作は，同じネットワークを利用したRPGとは思えないほど，まったく違った味わいがある。
　一般的なMMORPGと本作を比べること自体がナンセンスだが，敢えて例えるならば，映画と小説といったものだろう。映画館で（一定時間束縛されつつ）最新の映像技術を堪能するのもいいし，通勤や通学の電車の中で，少しずつ読み進めていく小説も，また面白い。

　みんなdeクエストは，"操作"には時間も手間もほとんどかからず，かつ長期に渡って楽しめるRPGである。ほかのMMORPGとの掛け持ちも，まったく問題ない。未体験の人も，このメジャーバージョンアップを機に，遊んでみてはいかがだろう？　例え相性が悪くても，"時間の無駄"ってことにはならないはずだ。（Iwahama）

→「みんなdeクエスト」の公式サイトは，「こちら」