2004/09/26 01:33 |
MMORPG「DERBY OWNERS CLUB」は,ゲーセンで大人気となったサラブレッド育成ゲーム。アーケード版は簡単なミニゲームをこなして愛馬を育て,レースでは「鞭」と「抑え」を上手に使い分けて馬をコントロール。操作は単純でありながら,ほかのプレイヤーとの熱い駆け引きが楽しめたことこから,空前のヒットとなったタイトルである。 2003年9月19日の「こちら」のNewsで,「DERBY OWNERS CLUB」がMMORPG「DERBY OWNERS CLUB ONLINE」となってPCでプレイ可能に……とお伝えしたが,実は東京ゲームショウ2003以降は公式な続報がない状態で,多くのファンが気になっていたに違いない(実は筆者もその一人だ)。「DERBY OWNERS CLUB ONLINE」が東京ゲームショウ2004に出展されると聞いていたので,東京ゲームショウ2003のバージョンからの進化ぶりを期待して,セガ・サミーブースにおじゃましてみた。
「DERBY OWNERS CLUB ONLINE」のブースには,プレイアブルなバージョンが展示されており,馬を連れて歩き回ったり,レースなどを体験できるようになっていた。ただインタフェースなどは若干違うものの,東京ゲームショウ2003に展示されていたものと非常に似ていたので,近くのスタッフの人に早速質問。そこで分かったことは,以下の通り。
1 以前の調教シーンはなくして,調教はアーケード版のミニゲームを採用 2 馬とのコミュニケーションの充実化 3 プレイキャラにジョブ(スキル?)を導入
主だったところはこんな感じで,レースや調教などは好評のアーケード版を素直に採用したようだ。そして"馬との生活感"を充実させるために,馬に性格付けを行ったり,プレイキャラクターにジョブを導入したとのこと。 ジョブとか聞くといわゆるファンタジーMMORPGっぽいが,まさにそのもの。収集系として釣り/採集/木こり/採掘が,合成系として料理/裁縫/大工/鍛冶の合計8種類があるとのこと。好きなものを二種類習得して蹄鉄を作ったり,釣った魚を売って生計を立てられるのだそうだ。詳細は不明だが,ほかのプレイヤーや友達と協力して馬具の製作などもできるようだ。ちなみにプレイヤーハウスではアイテムの販売などもできるので,競馬ばかりではなく鍛冶職人として生きることもできるのかも。世界で生活していくことが,どうレースを盛り上げるのか? 期待したいところである。
ちなみにクローズドβテストは2004年10月12日からスタートするそうで,会場ではクローズドβ用のCD-ROMが配布されていた。ちなみに会場まで来られないファンのために,近々「こちら」の公式サイトで,テスター募集も行われるらしい。なおオープンβテストは行わないとのことなので,ファンなら公式サイトなどの動向は,マメにチェックしておこう。
また「DERBY OWNERS CLUB ONLINE」の展示とは別に,競馬解説でおなじみの杉本 清氏や川村ひかる氏を招いたトークショウなどもあったが,こちらは競馬の楽しさを紹介するというもの。 杉本氏は「武豊騎手に◎をつけると,なぜか武騎手はレースで負けちゃうんです。だから武豊騎手から頼むから予想紙で僕に◎はつけないでくれ,なんて言われたこともありますね。そのせいで杉本の武の予想は当たらないと言われるようになったんですが,最近は何を間違えたのか,杉本の予想は当たらない。なんて変わって来ちゃった」。こんなコメントに会場は爆笑。川村氏はゲームを見て「馬と一緒に生活できるっていいですね。しかも自分の育てた馬が,活躍する名馬たちと並んでレースできるなんて感激です」と語っていた。歴代の名馬で好きな馬というテーマで話が進むと,杉本氏はシンザンを挙げ,川村氏はステイゴールドとコメントしていた。
イベントの最後は「DERBY OWNERS CLUB ONLINE」のレースシーンに併せて,杉本氏が実況中継を行った。さすがプロということもあって,すばらしい実況中継ぶりには,会場に集まった競馬ファンも大きな拍手。最後に杉本氏はイベントの締めくくりのコメントで「実は映像だから結果が分かっていたので実況はやりやすかったね。本物もこれくらい楽だったらいいのに」とちょっとネタバレをしながら会場を後に。実に笑える楽しいイベントだった。(Murayama)
→「DERBY OWNERS CLUB ONLINE」の記事一覧は,「こちら」 →「東京ゲームショウ2004」の記事一覧は,「こちら」
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