1999年にゲームセンターに登場した「DERBY OWNERS CLUB」は，単なる競馬ゲームではなく，馬の育成結果と実際のレースでの鞭さばきでレースが左右されるというシステムで大ヒットとなった。さらに育てた馬は交配で子孫を残していける（テレホンカードのようなカードに記録される）ため，強い馬を求めて何十頭という馬（カード）を所持する人もいた。
　そのPC版となる「DERBY OWNERS CLUB ONLINE」（以下，DOCO）は，読んで字のごとくオンライン専用ゲーム。アーケード版の面白さをそのままに，コミュニケーションをしやすくするための要素を盛り込むなど，大幅にパワーアップされて登場するようだ。
　プレイヤーはサラブレッドのオーナーとなり，自分の愛馬を調教/育成してすばらしい競走馬に仕上げるのが目的だ。そして最終的には，G1で勝利することが目標となる。

　肝心のレースはリアルタイムで行われるが，プレイヤーはただ見ているだけではない。ジョッキーとなって，愛馬に鞭を入れたり抑えたりしてコントロールできるのだ。愛馬の特徴（先行，差し，逃げなど）や育成状態によって，鞭の入れ方が異なってくるのも面白い部分だ（ここはDOCでの話。おそらくは同じ感じになると思われる）。
　アーケード版と同様に，DOCOでも単走調教，併せ調教と2種類の調教メニューがあり，さらに芝やダートなどが選べる。この調教でも鞭を使って，課題をうまくクリアするかどうかで成長の度合いが変わってくるのだ。現在では明らかになっていないが，アーケード版で難度の高かった調教メニューの「プール」などもあるかもしれない。
　レースは最大18人で行われ，その開催頻度も短いスパンになるようだ（3分間隔という噂もある）。この頻度の高さは，競馬というジャンル（同時に出走できる馬の数が決まっている）から考えると当然の仕様かもしれない。

　一方コミュニケーション面では，厩舎や調教を行う施設，ショッピングセンターなどがある巨大な街が用意される。プレイヤー扮するジョッキーは，そこでレースに勝つ秘策などの情報交換をしたり，愛馬のエサを購入したりできる。また家の購入や，家具などのアイテムも用意されているので，仲間と楽しくワイワイやることもできそうだ。もちろん，勝負服はかなりの種類が用意されている。
　今回の情報では，馬の交配や子孫を残せるかどうかについての部分は明らかにされなかった。アーケード版では，代を重ねて親の能力を受け継ぎ，徐々に強くしていくというシステムにはまった人も多いと思われるので，ぜひとも導入してほしいところだ。
　アーケード版から引き継がれた機能は？　PCのオンライン専用ゲームとしての売りは？　そういった情報は今後も追っていく予定なので，新情報を楽しみに待っていてほしい。（Seal）