「Homeworld」のIPをGearbox Softwareが購入。10年以上の時を経て，続編開発にゴーサイン

　倒産したTHQの資産売却で行き先が決まっていなかった「Homeworld」シリーズのIP（知的財産権）を，「ボーダーランズ」シリーズでおなじみのGearbox Softwareが取得したことが明らかになった。

Homeworld Acquisition and Plans

　1999年にSierra Entertainmentから発売されたRTS「Homeworld」は，宇宙空間を舞台に，上下左右にユニットを展開し，戦えるという戦略性が話題になり，2003年にリリースされた「Homeworld 2」と共に，デベロッパであるRelic Entertainmentの名前を多くのストラテジーゲーマーに覚えさせた作品だ。

　2004年にTHQに買収されたRelic Entertainmentは，その後「Warhammer 40,000」シリーズや「Company of Heroes」シリーズなどをヒットさせ，そのためHomeworldシリーズの注目度は低くなった。2008年頃に新作が企画されたという情報もあるが，これまで誰も購入の手を上げなかったのも，そのためだろう。

　現在，Relic EntertainmentはTHQの資産売却によってSEGA of Americaの傘下に入っているため，Homeworldシリーズの開発は，Gearbox Softwareが直接行うか，サードパーティに委託されることになるだろう。実際，Gearbox Softwareの公式フォーラムではゲームのアイデアをファンに求めており，作品そのものは“まっさら”な状態であるようだが，10年以上の時を経て，開発のゴーサインが灯った本作だけに，その進展が注目される。