インタビュー
「リネージュ」の攻城戦に,第三勢力として原作キャラが参戦。「革命戦争」アップデートでの変化をプロデューサーに聞いてみた
今回4Gamerでは本作のプロデューサーを務めるエヌ・シー・ジャパンの中村直樹氏に,革命戦争によって大きく変わる攻城戦の全貌と,リネージュの今後の展望を聞いた。
1時間で攻城戦の決着が付くよう改善した「革命戦争」とは
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。11月5日のアップデートで,革命戦争の後編が実装されましたが,そもそも革命戦争とはどういった意図で実施されているアップデートなのか,あらためて紹介してもらえますか。
企画の発端から説明しますと,まず,リネージュは2014年2月にサービス12周年を迎えたタイトルになります。サービスイン当時は学生だったプレイヤーも,今や30歳を超えるような年月で,実際に調査してみたところ,今のプレイヤーは,30代前半から中盤の層が非常に多いんです。この年齢層というのは,企業の中ならそろそろ中間管理職が見えてきますし,ご家庭では結婚してお子さんが生まれていてもおかしくありません。
4Gamer:
社会的な責任を負うことが多くなる年齢というわけですね。
中村氏:
その一方でMMORPGは,1回ログインすると3〜4時間,場合によっては7〜8時間プレイし続けるようなスタイルのコンテンツを提供しています。しかし,今お話したようなプレイヤーのライフスタイルには,もはやそういった時間の掛かるコンテンツはマッチしません。そして,遊べないコンテンツが増えると,当然面白くありませんから,次第にゲームそのものをプレイしなくなってしまいます。
そうした状況を改善しようという取り組みの1つが,8月から行っている革命戦争というわけです。
4Gamer:
なるほど。
中村氏:
8月のアップデートに触れておくと,従来の攻城戦は,戦争本編の決着を付けるのに2時間掛かっていました。さらに攻城戦の準備や,終了後の反省会,報酬の分配などを加えると,トータルで3〜4時間となります。そこで革命戦争では,まず戦争に掛かる時間にメスを入れ,どんなに長くとも1時間で決着が付くようにしました。場合によっては,20分ほどで終了することもあるでしょう。
また従来の攻城戦は,城を占拠した君主が4日間周期で開催するという仕様でしたが,毎週日曜日20:00開催に変更しました。さらに攻城戦の対象となる城も,7つから3つに変更しており,プレイヤーが集中し,戦争が活性化するようにしています。
以上が,革命戦争前編の主な内容です。
4Gamer:
アップデート後のプレイヤーの反響はいかがでしたか?
中村氏:
一番多かったご意見は「攻城戦開催時間を以前の仕様に戻してほしい」というものです。時間の変更に関しては,韓国の開発チームも協力的で,皆さんの意見が集まれば変更も考慮できるのですが,もちろん変更後の時間が良いという声もあります。なので,新仕様とプレイヤーのニーズが合致しているのかどうかを確認するため,公式サイトでアンケートを行いました。結果は集計中なのですが,例えば日曜開催ではなく違う曜日がいい,または6日間や8日間といった一定周期がいい,あるいは20:00ではない時間がいいなど,さまざまなご回答をいただいています。
それと,時間の短縮を目的に行ったアップデートでありながら,結果として長くプレイする人が増えているという,興味深い傾向もあります。
4Gamer:
どういうことでしょう?
中村氏:
以前の日曜日のプレイヤーの傾向は,21:00頃からログイン数が増え始め,22:00頃にピークを迎え,23:00頃まで持続するという感じだったんです。それが現在は,攻城戦の開始に合わせて20:00頃から増え出し,21:00頃にピークを迎えるのですが,23:00まで持続するところは変わっていないんですよ。
攻城戦が早く終わるようになったぶん,21:00から始まるレイドボスに向かうですとか,これまでと違った遊び方ができるようになって,長く遊ぶプレイヤーが増えたのだと思います。
「革命戦争」の設定に大きく関わる原作コミック「リネージュ」
4Gamer:
それでは,革命戦争後編について教えてください。
中村氏:
後編を紹介する前に,まず革命戦争というコンテンツが,リネージュの原作コミックに基づいた内容になっているということを説明させてください。例えば,革命戦争前編では攻城戦の対象となる城を3つに減らしたとお話しましたが,実はこれも原作をベースにした設定なんです。
4Gamer:
と言いますと?
中村氏:
リネージュには,「アデン」と呼ばれる地上世界のほかに,ダークエルフの住む地下の世界が存在します。そのダークエルフがアデンに攻めてきたので,逆にプレイヤー達が地下世界に攻め込んでいったというのが,ここ10年ほど展開され,2014年春のアップデートで完結したリネージュの物語です。
しかしアデンは,地下世界の戦いが繰り広げられている間に“反王”こと「ケンラウヘル」によって荒らされ,7つあった城のうち,4つが占拠されてしまいました。そこで君主の1人としてダークエルフと戦ったNPCの「デポロジュー」が,ケンラウヘルから3つの城を取り戻したというのが今の状況になっています。このデポロジューとケンラウヘルは,原作コミックの主人公と宿敵という関係なんです。
デポロジュー |
ケンラウヘル |
4Gamer:
ゲーム内では,その2人が占拠した以外の3つの城を巡り,プレイヤーが戦っていると。
中村氏:
そうです。デポロジューもケンラウヘルも非常に強力な存在ですから,プレイヤーが彼らの城に攻め込むのは難しいので。これが革命戦争前編の背景で,今回の革命戦争後編では,原作コミックの登場人物が何人かNPCとして登場することになります。
4Gamer:
そもそも,リネージュをプレイしていて原作がコミックということを知っている人は多くないと思うのですが,どういった作品なんですか?
中村氏:
実は韓国で刊行された少女漫画なんです。日本で例えるなら「ベルサイユのばら」みたいなイメージでしょうか。1996年に完結していて,オリジナル版は全10巻あります。今は7巻にまとめられた愛蔵版を入手可能です。
4Gamer:
ゲームのリネージュのストーリーは,ずっと原作に沿って進行してきているんですか?。
中村氏:
いえ,原作に沿っていたのは初期だけで,それ以降はオリジナルストーリーが展開されています。
4Gamer:
原作の日本語版はないのでしょうか。
中村氏:
残念ながら,ありません。版権はNCSOFTが持っているので,日本語化も不可能ではないのですが,20年前の漫画を,今の時代に出してビジネス的に大丈夫かという話になってしまいますので……。ただ,もしリクエストが多ければ,エヌ・シー・ジャパンで実現を検討したいとも思っています。
■リネージュ原作のプロローグ
人と竜と獣と精霊が存在した時代に「アデン」という名の王国があった。
アデンを治める王の名は「デコン」。『賢王』と呼ばれ、人々に尊敬される賢明な統治者だったが、外敵や他の種族からの度重なる侵略にさらされていた「アデン」を守るため、戦に明け暮れていた。
そんな折、賢王デコンの前に「赤髪の獅子」の異名をとる、戦上手の若き勇者(冒険者・戦士)「デュークデフィル」が現れる。
デュークデフィルは長く続いた戦をその類まれなる才気と手腕で終結させた。
戦後、平和が訪れたアデンで、デコンはその平和が長く続くように、娘である王女「ガドリア」をデュークデフィルと結婚させ、彼を次代の王とした。
デュークデフィルは「善王」と呼ばれ民に慕われたが、若くして他界。ガドリアと、赤き獅子の血を受け継いだ幼い王子「デポロジュー」が残された。
多くの領民が悲しみと共にデュークデフィルとの別れを惜しんだ葬儀の日、彼の従兄弟を名乗る一人の騎士が現れ、その血縁を理由にアデンの王位を要求した。
その騎士の名は「ケンラウヘル」。
彼の真の名を「アステア」。農奴の息子として生まれた彼は異母兄弟であり、デュークデフィル本当の従兄弟である「アリアド=ケンラウヘル」を切り殺してアデン貴族「ケンラウヘル」に成りすましていた。
ケンラウヘル(アステア)は弟「マーティンゲル」に取りつき実体化した魔女「ケレニス」を実力でねじ伏せ自らの配下とし、自身の野望である「王になる」ために動き出したのである。
そうしてアデンの城に現れたケンラウヘルに王妃ガドリアが恋に落ちる。二人は結婚する事となり、ケンラウヘルは王位につくことになる。
前王デュークデフィルの腹心であった5人の守護騎士はケンラウヘルが王位につく際に、条件を提示する。正統な後継者である王子デポロジューが16歳になった時、王位を譲る事を。
そしてケンラウヘルの影響下からデポロジューを遠ざけるため、守護騎士の一人「バルセン」がデポロジューを預かり、守り育てる事になった。
その後ケンラウヘルは戦には勝ち続けるもアデンに圧制を敷き、反逆者には徹底的な弾圧を加えたため民から恐れられ「反王」と呼ばれるようになった。
■第1シーズン(原作マンガ)
数年後、デポロジューは育ての親バルセンを反王の部下に殺され、逃げるうちに「話せる島」にたどり着いた。
逃亡の旅の途中で友人となった魔法使いの「ゾウ」とともに話せる島で修行を積んだデポロジューは立派な若者となり、王座をケンラウヘルから取り戻すため、アデンに旅立つ。
旅の途中でデポロジューは5人の頼りになる仲間に出会う。
アデン王家の守護者の一人でエルフの族長「月の騎士」ジリアン。
逃亡の旅の中で知り合った、様々な幸運に恵まれた「幸運のウィザード」ゾウ。
お互いの真の名を知らないままに出会い、仲間となった「白鳥の騎士」イシルロテ。
前王の守護騎士「カストル」の息子で、神秘めいた雰囲気をまとう「影の騎士」クリスト。
そしてデポロジューを守って死亡した「バルセン」の息子「鉄の騎士」アートーン。
道中、ギランの町で開催された闘技大会に勝利したデポロジューは、自信がアデンの王位を継ぐ正統者であることを公に宣言。アデンに王位をめぐる戦乱の影が忍び寄りはじめる。
デポロジューに王位を奪われまいと、様々な妨害をしかける反王「ケンラウヘル」。
その妨害活動の中心人物でケンラウヘル配下の魔女「ケレニス」はその強大な魔力でデポロジューの騎士団を苦しめるが、デポロジューの騎士団唯一の魔法使いであり、黒魔法を身につけ「ダークスター」と呼ばれるようになったゾウに深手を与えるも敗北。
そしてデポロジューとケンラウヘルの最終決戦。
デポロジューとの一騎打ちで彼の剣を折り、圧倒していたケンラウヘルだったが、その刹那、折れた剣の破片が自らの額に刺さり、ひるんだ所をデポロジューによって倒された。
(中村註:ゲーム内ではアデンを追われた事になっています)
ケンラウヘルとその一党を打倒したデポロジューはイシルロテと結ばれ、アデンの王位につき、王国に再び平和が訪れた。
しかしその平和も、死んだはずの「ケンラウヘル」の再臨によって、もろくも打ち砕かれることになる。
以下ゲームオリジナル展開
■第2シーズン
デポロジューによって倒されたはずのケンラウヘルは、一命を取り留め、アデンアデンを脱出し、地下世界に隠れ住む「ラスタバド」のダークエルフと手を結び、アデンに再び侵攻を開始。
「グルーディン」の町を焼かれ一時は蹂躙されかかったアデンだったが、冒険者を中心に反撃し、逆にラスタバドの軍勢を追い詰める。
追い詰められたラスタバドの長「ダンテス」はケンラウヘルにそそのかされ、同族の魂を糧として異世界の神「ギルタス」の召喚を試みたが・・・。
■第3シーズン
ギルタスの召喚は失敗し、ギルタスは不完全な状態で召喚。
しかし儀式の影響は大きく、神々の戦で肉体を失い時空の狭間に魂の状態で漂っていた暗黒の竜「ハルパス」を覚醒させてしまう。
ハルパスは完全復活のため「生命の木」を求め、眷族を用いてアデン各地に影響を及ぼし始める。
特に「生命の木」のありかとしてハルパスに目をつけられた話せる島は、大きな変貌を遂げた。
話せる島は地下トンネルを通じてアデンとつながっていたが、トンネルの出口である「メインランドのダンジョン」がハルパスの影響を受け、その様相が大きく変化してしまう。
その変化を止めるため、デポロジューはラスタバドとの休戦協定をまとめる。
その結果、ハルパスを目覚めさせるきっかけとなった、ギルタスの周辺に張られたバリアを打ち破る手段を手に入れ、ギルタス打倒に成功し、地上へ帰還する算段がついた。
しかし、デポロジューがラスタバドに留まっている間にアデンはケンラウヘルの襲撃を受け、荒廃してしまっていた。
デポロジューは「赤き騎士団」を立ち上げ、再び打倒ケンラウヘルを目標に掲げた。
原作の主人公「デポロジュー」が第三勢力「赤き騎士団」として参戦
4Gamer:
原作キャラクターと言われても,日本のプレイヤーはピンと来ないかと思うのですが,どういった立ち位置の人物がゲームに登場するんですか?
中村氏:
革命戦争後編で登場するのは,デポロジュー達「赤き騎士団」ですね。デポロジューは,プレイヤーの皆さんと同じくアデンの覇権を狙う君主の1人なので,第3勢力として攻城戦に介入してきます。
4Gamer:
従来の攻城戦における防衛側と攻撃側の血盟の戦いに,NPC勢力が加わるということですか。
中村氏:
はい。また攻城戦が始まる前には,ゲーム内にデポロジューから「今日はどこそこの城を攻めるので,我こそはと思う者は私のもとに集まれ」といったような呼びかけが行われます。プレイヤーはその呼びかけに応じて,デポロジューの勢力に協力し,攻城戦に参加することもできます。もちろん,デポロジューに協力するからといって,それまで加入していた血盟を抜ける必要はありません。
4Gamer:
デポロジューに協力すれば,血盟単位ではなく,プレイヤー個人で攻城戦に参加できるわけですね。
中村氏:
そういうことです。またデポロジューの勢力には,通常のmobキャラクターのほかに,前線指揮官となる強力なNPCがランダムで1人だけ参加します。今回実装されるのは「影の騎士 クリスト」「白鳥の騎士 イシルロテ」「ダークスター ゾウ」の3人で,それぞれが原作で活躍したキャラクターです。
クリスト |
イシルロテ |
ゾウ |
4Gamer:
それぞれの指揮官が,どんなキャラクターなのか教えてください。
中村氏:
クリストは二刀流で,1vs1に優れたアサシンのような戦い方をします。イシルロテは,登場確率が低いレアキャラ扱いで,周囲にいる味方を回復したりバフスキルを掛けたりといったサポートが得意です。彼女は原作のメインヒロインで,ほかのキャラクターよりアニメーションやエフェクトが凝っているので,ぜひ確認してみてください。
指揮官の中で一番強力なのがゾウです。原作の魔法使いというのは,善悪両陣営に1人ずつしかいないほどの強力な存在なんですが,その設定を存分に再現して,隕石を落としたり竜巻を起こしたりと,さまざまな範囲攻撃で敵を圧倒します。テストプレイで戦った運営チームのスタッフも,強すぎて困っていました。
4Gamer:
プレイヤーが勝てる設定にはなっているんですよね?
中村氏:
もちろんです。ただ,韓国では,今では攻略法の研究が進んで防衛成功率も上がりましたが,実装当時に防衛に成功したのは,52サーバー中2サーバーだけでした。日本も最初は苦戦すると思います。
ちなみに,赤き騎士団にはほかにも「月の騎士 ジリアン」と「鉄の騎士 アートーン」という指揮官がいて,いずれ彼らもゲーム内に登場できるよう,現在開発を進めています。
4Gamer:
その2人はどういったキャラクターなのでしょう。
中村氏:
ジリアンはエルフの長の男性なのですが,満月の夜だけ美しい女性「オーウェン」になってしまうという設定があります。原作では,デポロジューがオーウェンを偶然見かけ,一目惚れしてしまうというエピソードがあります。その恋は実ることなく終わってしまうのですが,そうした凝った設定から,ジリアンは韓国で人気の高いキャラだと聞いています。
アートーンは発明家気質で,原作では銃を開発します。彼は熱い人物で,デポロジューとの意見の相違から殴り合いになることもあるんですね。ケンラウヘル以外でデポロジューに一番ダメージを与えたのは,実はアートーンではないかという気がします(笑)。
ジリアン |
アートーン |
4Gamer:
今回の攻城戦へのNPC勢力の参戦は,どういった意図で行われるものになるのでしょうか。
中村氏:
主な目的は攻城戦の活性化です。今のリネージュには,城をすべて占拠してしまえるほどの実力を持つ血盟も存在します。そういった血盟に参加しているプレイヤーには,新たなチャレンジコンテンツとして楽しんでいただけるのではないでしょうか。
また,最初はデポロジューに協力するプレイヤーも多いのではないかと予想しています。そうすることで,強い血盟が攻城戦においてどういった立ち回りをしているか,実戦で確認できますから,ゆくゆくは自分で血盟を立ち上げたり,あるいはほかの頑張っている血盟に加入したりして,攻城戦に挑戦もらえると嬉しいですね。
2015年春〜初夏には,6年ぶりの新クラス「戦士」が実装に
4Gamer:
そのほか,今回のアップデートで実装される新要素を教えてください。
中村氏:
今回は「ホームカミングプログラム」が導入されます。これは30日以上ゲームにログインしていないプレイヤーが復帰したときに,サポートするシステムです。該当するプレイヤーは,公式サイトにログインして,このシステムのボタンをクリックすると,装備やアイテムと交換できるクーポンを入手できます。
これまでの休眠復帰キャンペーンでは,期間が限定されていたため,キャンペーン開始の1日前にログインしてしまうと対象外になるといった問題がありましたが,今回のプログラムは30日以上ログインしていなければいつでも利用できます。「もう二度とプレイするつもりはないから」と,装備を誰かにあげてしまったという人であっても,当座のゲームプレイには困らないような内容になっているので,ぜひご活用ください。
もちろん,今後はこのシステムと同時に,従来のような休眠復帰キャンペーンも実施していく予定です。
4Gamer:
新システムの導入で,どのくらいのプレイヤーの復帰を見込んでいますか。
中村氏:
年間を通して,プレイヤーが10%増えてくれれば大成功といったところです。リネージュは2010年当時の登録アカウントで150万を達成していますので,対象となるプレイヤーもかなり多いですから。
4Gamer:
それでは今後の展開について教えてください。
中村氏:
まず2013年にスタートした日本独自アップデート「日ノ本」について,予定どおりに進んでいないことを,この場を借りてお詫びさせてください。事情を説明しますと,現在の日本のリネージュは,韓国のアップデートから大きな遅れができてしまっている状況です。そのため,「韓国で入っているあのシステムはどうなったのか」という声も多く届くようになりました。そこで,まずは韓国のバージョンにある程度追いつくようアップデートを行い,そのあと日ノ本の次回実装予定分である「本丸」の作業を進めていく予定になっています。
4Gamer:
具体的には,韓国のどのバージョンに追いついてから,日ノ本に取りかかるのでしょう。
中村氏:
韓国では,6年ぶりの新クラス「戦士」が導入されていて,日本のプレイヤーからも注目されているので,戦士を導入するところまでは,本筋のアップデートを行っていきます。具体的な時期としては,2015年春から初夏に掛けて戦士を実装する予定です。
4Gamer:
6年ぶりの新クラスで戦士というのも,びっくりしますよね。名前から考えたら,たいていのMMORPGでは一番最初に選ぶ職業みたいなイメージがあるじゃないですか。
中村氏:
我々も,最初のイラストを見た時「バーバリアンかな?」と思ったので,驚きました。
戦士は,両手にそれぞれ手斧を持ったクラスで,リネージュの近接クラスで初めて範囲攻撃スキルを使えるのが特徴です。これにより,韓国では発表当時,ほかの近接クラスを駆逐してしまうのではないかと言われていました。
4Gamer:
実際のところ,実装後の韓国での評価はいかがですか?
中村氏:
ほかのクラスはこれまで10年以上育成されていますから,まだ戦士が追いつけてはいないという感じです。ただ,同じくらいまで育成したら,やはり脅威になるのではないかと言われていますね。
4Gamer:
それでは最後に,今後のリネージュに期待する人に向けてメッセージをお願いします。
中村氏:
お話ししてきたとおり,今回新たに革命戦争後編が実装され,攻城戦が大きくリニューアルされました。また2015年早々には,狩場やドラゴンレイドのリニューアルを含むアップデートを行う予定です。2月には,13周年記念企画もスタートします。その締めとして,戦士を実装できるよう企画を進めていますので,楽しみにしていてください。
4Gamer:
ありがとうございました。
「リネージュ 〜Eternal Life〜」公式サイト
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