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RWC2007世界チャンピオン決定戦直前,日本代表ギルド強化練習の模様をレポート
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印刷2007/07/19 13:47

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RWC2007世界チャンピオン決定戦直前,日本代表ギルド強化練習の模様をレポート

 7月14日と7月16日の2日間,「Ragnarok World Championship 2007」(RWC2007)本戦へ向けて,RWC2007特設ワールドで,日本代表ギルド「punch」のための強化練習が実施された。練習相手を務めたのは,決勝リーグに進出したギルドと,punchから指名を受けたギルドの全9チームだ。
 強化練習が行われたのが3連休ということもあり,punchメンバーの都合を最優先した結果,7月14日と7月16日に強化練習が実施されることになったのだが,練習相手としてpunchが希望していたTeam DTとの対戦は,残念ながらかなわなかった。しかし,Ruf Prism,Penrirをはじめとする,過去のRJCでもおなじみの強豪ギルドがpunchの対戦相手を務めた。

 対戦回数はギルドごとにバラつきがあったものの,14日/16日ともに計12戦が実施された。punchに勝ったギルドには,1勝ごとに「古いカード帖」を一人一つもらえるという,なかなか美味しい賞品が用意されていた。punchのメンバー構成や戦術の詳細については,来るべきRWC2007本戦までのお楽しみということで,この記事では触れないでおこう。今週末に迫ったRWC2007本戦のレポート記事で,punchがどのような戦術で戦ったのかを詳しく紹介するので,それまで待っていてほしい。

 その代わりといってはなんだが,今回の練習試合に参加した各ギルドにチャットでミニインタビューを行い,punchの強さや抱える問題点など,対戦した感想を元に語ってもらった。なお,以下に掲載する勝敗数や試合展開については,取材を行った14日時点のものとなる。

■punch(4勝) vs. Hunters(1勝)

 強化練習中,最も回数の多い5試合をこなしたHuntersは,ハイプリースト,クラウン,ハイウィザード,プロフェッサーを軸にした基本構成となる(ハイプリーストのみ,助っ人としてNorthern Codeのメンバーが参加)。
 punchは4勝を収めたが,全体的に試合は長引き,マップ端までジリジリと押されることも多かった。中には制限時間の7分間で決着が付かない試合もあり,いささか不安を感じる内容だったといえる。
 ただ,前回取材時のミニインタビューでは,日本代表決定戦が終了して以降,punchは模擬戦をまともに行えなかったという話だった。この日のHunters戦が約3週間ぶりの練習試合であることを考えれば,やむを得ないところなのかもしれない。
 なお,Huntersのミニインタビューは,3戦を終えた時点で行ったものである。



Huntersに聞く,punch新構成の印象

4Gamer:
 みなさんお疲れ様です。今回,Northern Codeメンバーとの混合ギルドで対戦されていたようですが,これは事前に決まっていたのか,それとも今日になって急に助っ人をお願いしたのか教えてください。

Hunters:
 強化練習のスケジュールが発表された時点で,参加できないことが分かっているメンバーがいたので,前もってお願いしていました。

4Gamer:
 元々,皆さんお知り合いなんですか?

Hunters:
 そうですね。助っ人をお願いした方は,元々はIrisでプレイしていて,今はHuntersが活動しているSaraワールドで一緒に遊んでいる人なんです。

4Gamer:
 なるほど,そういうことでしたか。punchと3試合をこなした時点で,Huntersの皆さんから見て,punchの「ここがちょっと不安」と感じられた部分があったら教えてください。

Hunters:
 punchは押されすぎというか戦っていて押しやすい相手でしたね。

4Gamer:
 押しやすいといいますと,防御面で弱いということですか?

Hunters:
 いえ,違います。ランドプロテクターの張り合いになったとき,相手ギルドに押されないことが大切なんですが,punchのプロフェッサーが下がってしまうんです。下がれば相手に押され,壁際近くまで追い詰められてしまい,大抵の場合これは負けを意味します。ただ,punchはそこで慌てず,冷静に立て直せるのがすごいですね。

4Gamer:
 第2試合はHuntersの勢いがよくて,正直押し切って圧勝かなと思われたのですが,意外に試合は長引きましたよね。攻め切れなかった理由はどこでしたか。

Hunters:
 こちらも前に出たいのですが,punchはとにかく連携が良くて,前に出にくい状況を作ってきます。それで完全に攻めきれませんでした。

4Gamer:
 残り2試合ですね。古いカード帖はまだまだもらえそうですか?

Hunters:
あと1回は勝ちたいですね。

4Gamer:
Huntersの皆さんありがとうございました。

■punch(1勝) vs. Crimson Terra(2勝)

 続いてCrimson Terraを相手に3試合が行れた。Crimson Terraも先のHuntersとほぼ変わらない,ごく基本的なメンバー構成を採用。試合序盤は,punchもCrimson Terraのパラディンを戦闘不能にするなど,順調なのだが,やがて少しずつ壁際に押され始めるというHunters戦と同じ状況に。punchは2試合を落とすという結果になった。布陣を立て直すためなのか,メンバーの一部が大きく後退し支援スキルをかけなおしていたが,統率を欠いてしまったようだ。



Crimson Terraに聞く,punch新構成の印象

4Gamer:
 Crimson Terraの皆さん,punchを相手に2勝1敗と勝ち越しましたね。マリオネットコントロールを使わないpunchはどうでしたか?

Crimson Terra:
 以前,練習試合で戦ったときよりも腕が落ちてる気がしますね。
 ハイプリーストがリカバーをちゃんと出来ていなかった。こちらのメンバーにクリエイターがいるわけでもないのに,やたらと後方に下がリ過ぎてましたよ。

4Gamer:
 確かに途中で,ランドプロテクターから外れて大きく下がっている場面がありました。では,逆にpunchの優れているところはどこでしょう。

Crimson Terra:
 プロフェッサーと他キャラクターとの連携でしょう。ディスペルの的確さはすごいです。

4Gamer:
 punchのメンバーに向けて,一言応援メッセージをいただけますか。

Crimson Terra:
 経験値2倍のお土産を楽しみにしていますので,日本代表として頑張ってきてください!

■punch(2勝) vs. Imperial Knights(0勝)

 RWC2007予選トーナメントから決勝リーグまで,punchは一貫してジプシーによるマリオネットコントロールを軸にした戦術を採用してきたが,RWC2007本戦では,既報のとおりマリオネットコントロールは使えない。この強化練習には国内予選から本戦までの期間に,プレイヤーのカンを鈍らせないためという目的もあるが,punchにとってはジプシーを抜いた新たな構成による戦術を練るための重要な場でもある。
 二つのギルドを相手に8試合をこなしたpunchは,新しい構成に慣れたのか,それともようやく本調子が出てきたのか,Imperial Knights戦では2勝0敗と安定した強さを見せはじめた。



Imperial Knightsに聞く,punch新構成の印象

4Gamer:
 残念ながら古いカード帖は手に入りませんでしたが,この2試合を通してpunchの弱い部分など気が付いたことがあったら,ぜひ教えてください。

Imperial Knights:
 欠点らしい欠点は見えなかったです。プロフェッサーのランドプロテクターの張りなおしが早いですし,ほかのプレイヤーキャラクターとの連携も素早く,チャンスを確実に活かしていたと思います。正直,こちらの練習不足が目立ってしまいました。

4Gamer:
 punchの皆さんに,何かメッセージをお願いします。

Imperial Knights:
 ありきたりな言葉になってしまいますけれど,ぜひ,本戦でも優勝を目指して頑張ってください!

■punch(1勝) vs. Penrir(1勝)

 強化練習初日,対戦相手のトリを飾ったのは,RJC2005の準優勝ギルドPenrirである。Penrirは決勝リーグ同様に,パラディンとロードナイトの2枚看板の構成で練習に参加。スキル「プロボック」による詠唱妨害と,その隙をついた連携プレイは以前と変わらぬプレイヤースキルの高さだ。結果は1勝1敗だが,お互いの実力が発揮された,見ごたえのある練習試合となった。



Penrirに聞く,punch新構成の印象

4Gamer:
 1勝1敗ということで,とりあえず古いカード帖を入手できましたね。マリオネットコントロールを使わないpunchの強さはいかがでしたか。

Penrir:
 一部のプレイヤーが突出してうまいけれど,あとのメンバーとのバランスが悪いです。

4Gamer:
 練習不足というか,不慣れな感じはありましたか。

Penrir:
 やはり予選トーナメントではジプシー構成だったのを変えたせいで,慣れてない感じがしましたね。押しに弱いとは思いましたが,こちらの些細なミスも見逃さず,すぐ攻撃に転じてくる状況判断はうまいですね。

4Gamer:
 なるほど。今日対戦したギルドの皆さんは,誰もが「押しに弱い」という印象を受けたみたいですね。

Penrir:
 あと,ランドプロテクターの安定性が少し低いのが気になります。強化練習2日めまでに,どこまで新しいメンバー構成での完成度を高められるかが,鍵になりそうですね。現時点では,Team DTのほうが純粋な戦力で一枚上手だと思いますが,頑張ってほしいです。

4Gamer:
 とくに印象に残っているプレイヤーはいましたか?

Penrir:
 チャンピオンのプレイヤーは,試合全体をよく見てとてもいい動きをしていました。もっと自信を持って攻撃してきてもいいんじゃないでしょうか。

4Gamer:
 なるほど,アドバイスをありがとうございます。本戦に向けてpunchに応援メッセージなどをいただけますか。

Penrir:
 punchならやってくれると信じています。優勝したらみんなで飲みに行きましょう!!

4Gamer:
 皆さんありがとうございました。


 強化練習初日の対戦結果はpunchの8勝4敗と,数字だけを見れば決して悪くない結果のように見える。しかし,実際の試合は予選時と比べると,少々不安の残る内容であった。しかし,これはあくまで初日の話。
 7月16日の練習2日めでは,punchは6ギルドを相手に12試合全勝という,見事な結果を残した。練習2日めは,punch自らGM側と交渉して「練習試合でチェイサーを含めない構成でpunchに勝利した場合,古いカード帖のプレゼント数を1個から2個にアップ」という条件を設定してもらっていた。
 対戦相手となってくれたギルドも,punchが「こういった構成の相手と戦ってみたい」という要望に対して,協力を惜しまず柔軟に対応していたようだ。

 RWC2007本戦は,7月21日に予選が開始される。強化練習はこの2日間だけであったが,punchにとっては,実りの多いものとなったのではないだろうか。さらに戦術に磨きをかけるためにも,punchおよび決勝リーグに進出したギルドは,特設ワールドにログインして,残り少ない期間もぜひ練習試合を数多くこなしてほしいものだ。
 最後に,約3時間,ほとんど休みもとらず練習試合をこなした,7月14日時点のpunchへのミニインタビューをお伝えしよう。(ライター:麻生ちはや)

4Gamer:
 強化練習初日が終わりましたね。12試合を通して,マリオネットコントロールを使わない新構成の問題点などはしっかりと見えましたか?

punch:
 うーん,構成を変えてからまともに練習をやっていないのがはっきりと出てしまいましたね。強化練習に参加してくれたギルドも,予選が終わってからはそれほど練習をしていないはずです。それで4敗もしてしまったのは,練習不足かなと思いました。

4Gamer:
 強化練習をやったかいはありました?

punch:
 新構成の細かい部分の改善ができたし,色んな状況下での練習もできたので練習自体は良かったです。各自の分担も再確認できましたしね。ステータスを大幅に変えてみたり,方針もだいぶ固まりましたよ。
 でも,こういった練習試合はあと10回ぐらいはやりたいのが本音です。準備するための時間が足りないですね。

4Gamer:
 16日の練習2日めでは勝率,あがりますよね?

punch:
 今日は後半から試合がまともになり始めました。8勝4敗はちょっと厳しい結果ですが,次回はもう少しよくなってると思います。

4Gamer:
 遅くまで皆さんお疲れ様でした,それではRWC2007本戦でお会いできるのを楽しみにしております。ありがとうございました。

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