ムービー
iPhoneアプリ「アイドルマスターモバイルi」の無料配信が,App Storeで2012年3月下旬にスタート。アイドルと一緒に,日本全国を駆けめぐろう
あっ,いきなりすいません。えーと,なんのことかといえば,iPhone向けタイトル「アイドルマスターモバイルi」の配信が2012年3月下旬より始まるというお話だ。いきなりとっ散らかった感じなので,最初にまず重要なことから書いておくと,アイドルマスターモバイルiはiPhoneアプリで,対応機種はiPhone 4とiPhone 4S。App Storeで配信され,価格は無料。ええと,重要なことなのでもう一度書くが,まあ,お値段無料ですってよ,奥さん! 2012年3月9日に掲載した記事で紹介した公式サイトの「謎のカウントダウン」だが,その正体が,アイドルマスターモバイルiだったというわけだ。
公式サイトで現在公開されているムービーを4Gamerにも掲載したので,まだという人は可及的すみやかに見てみよう。
高解像度版ダウンロード(69.9MB)
「アイドルマスター」シリーズ公式サイト
「アイドルマスターモバイルi」紹介ページ
ムービーから分かるように,アイドルマスターモバイルiは,バンダイナムコゲームスの公式携帯サイト「アイドルマスター モバイル」で2010年12月からサービスが始まっているエリアゲームのiOS対応版だ。プロデューサー,つまりプレイヤー,要するにあなたは,選んだアイドルと共に日本全国をめぐり,お仕事をこなしていくことになる。基本的な内容はフィーチャーフォン版と同じなのだが,今回,iPhoneに対応したことで,さまざまな部分がパワーアップされている。
765プロの会議室に立って両手を後ろに回し,ほんの少し背を反らして「これから楽しいことがいっぱい始まるんだ!」みたいな表情を浮かべた春香を最初に見たときのインパクトは強烈で,電子技術の長足の進歩を痛感せずにはいられなかった。うおおっ。
思い起こせば,「2012年7月以降,使えなくなる」と電話会社がしつこく言うので仕方なく携帯電話を交換することにし,せっかくだからとiPhoneを選び,「赤いのをくれ」と言ったら「ありません」と断られ,よく知りもしないのに「Androidもできますか?」と聞いたら「ダメです」と言われ,立ち上げたアプリを終了する方法が分からなくて,会社に持って行ったら「どうして,たった一つしかないボタンを押さないんだ」と怒られたりしたのも,今ではいい思い出だ。
画面の春香,携帯ゲーム機にも全然ひけをとらないじゃないですか。スマホ超初心者の私に言われても,スマホとしてはあまり嬉しくないかもしれないが,やだ! スマホってすごい!
しかも,忘れてはならないのがタッチインタフェースだ。たわむれに春香のおつむをナデナデすると,「あ,プロデューサーさん。さあ,今日もがんばってお仕事に行きましょう」(※興奮していたせいでちょっとうろ覚え)みたいなことを言うんですよあなた。
画面に表示された時刻をタッチすると,時間を教えてくれるし,背景をさわると,そちらのほうに視線を投げかける。さらに,何もせず放っておくと鼻歌を歌ったり,ゆらゆらしたりと,可愛いったらありゃしない,まさに携帯用手乗り春香さん。きゃー,どうしよう。
iPhoneを傾けると,それに応じて本人と背景の位置関係が微妙に変化して立体感を表現するなど,本格的にゲームを始める前から見ていて飽きないので,もう,これだけで十分ですどうもありがとうございました,とテスト用ソフトの入ったiPhoneを持って帰ろうとしたらバンダイナムコゲームスの人に止められたなんてのはまさに余談といえそうだ。
ちなみに親密度を上げる方法についても秘密だけど,具体的にはそんなに難しくない。765プロのアイドル達はみんな素直なので,むしろ上げるより下げるほうがやや面倒という印象で,私はあまり気にしないものの,レアボイスも含めてすべてのセリフを聞きたいというやり込み系のプロデューサーは,ちょっと苦労するかもしれない。
言うまでもないことだが,プレイヤーの好みで,好きなアイドルを選べるし,いつでもというわけではないが,アイドルを切り替えることも可能になっている。
ちなみに,今回収録されている音声はすべて新規に録音されたものだというから,このへんにも驚いていいのではないだろうか。無料で大丈夫なんですかね,これ。なんか悪いなあ。えへへ。
続いて,ゲームシステムについて。アイドルマスターモバイルiはエリアゲームであり,つまり,日本のいろいろな場所でアイドルに「お仕事」してもらうというものになる。流れとしては,まず最初に担当アイドルを一名選択するのだが,ここでアイドルマスターシリーズは初めてという人にちょっとアドバイスしておくと,赤いリボンの子がいいと思う。次に日本各地から届くお仕事の依頼,つまりオファーを受ける。そして,アイドルと一緒に実際に依頼の場所へ行き,お仕事をこなせば,知名度が上がりファンが増えるという仕掛けだ。かーんたん。将棋の金と銀の動きがいまだに覚えられない私でも,楽勝で記憶できる。
お仕事の具体的な内容は,その場所の位置情報を発信することで,たいてい一瞬で終わるはずだ。選択肢を間違えて「バッドコミュニケーション」……あうう。なんてことは,したくてもできないから心強い。冒頭にも書いたように,日本全国はフィーチャーフォン版と同じく505のエリアに分かれており,そんなわけでプレイヤーは日本各地へ出かけて位置情報を発信しなければならない。
例えば私は千葉県在住で東京で働いているので,船橋/浦安エリアや秋葉原,東京駅周辺のお仕事はこなせるが,下関(山口県)や三条/四条(京都),京橋周辺(大阪)のお仕事は,ちょっとやそっとではできない。だが安心してほしい。こういう場合は通常,ほかのプロデューサーに「代行依頼」を出すのだ。つまり,私の依頼を受けたプロデューサーが,私の代わりに富山県高岡市や和歌山県新宮市でお仕事をしてくれるという寸法だ。
もちろん,私に代行依頼がくることもあり,このように,ゲームからのオファーのほかに日本全国のプロデューサーの代行依頼を受けたり,ほかのプロデューサーに代行依頼を出したりしながら,ゲームを進めていくことになる。
考えれば分かるように,このシステムがより円滑に駆動するには,日本全国にプロデューサーが存在する必要があるわけで,みんな,配信が始まったら,取り急ぎダウンロードしようじゃないか。あ,そのつもりですか。ですよねー。
さて,お仕事をこなせばファンが増え,ファンの数が一定数に達するとイベントが発生するのもフィーチャーフォン版と同様だ。イベントの種類は13名のアイドルそれぞれに15種類ほど用意されていて,例えば,ファンが2000人以上になったら,「プロデューサーさん,私,ファンレターもらっちゃいました。きゃー」みたいな感じで動いたり話しかけてくれたりするのだ。もちろん,ファンが増えれば増えるほど,彼女達はさらに喜んで,思わずこっちも嬉しくなるようなことをやってくれたり話してくれたりするに違いない(個人的願望)ので,イヤでもがんばらざるを得ないという,ツボを押さえたというか,こちらがすっかり押さえられたシステムだ。がんばるぞ。
残念ながら小鳥さんはタッチインタフェースに対応していないのだが,それでも,最新3Dモデルの彼女が見られるのはこのアイドルマスターモバイルiだけかも。「アイドルマスター2」(PlayStation 3/Xbox 360)でもできなかったことをやってくれているわけで,ありがとう小鳥。これからもよろしく。
さて,話の都合で,こんな位置になっちゃったけど,今までフィーチャーフォンでアイドルマスター モバイルをプレイしていた人の場合,データの引き継ぎも可能になっているので,ご心配なく。ただしシステムの都合上,フィーチャーフォンからiPhoneへのデータ引き継ぎは可能だが,iPhoneでプレイして,そのデータをフィーチャーフォンに持って行くことは出来ない。一方通行なの。また,「ご当地待受」と「ご当地ボイス」機能はiOS版に実装されていないので,機種を乗り換えるとそれらは使えなくなる。この点にも注意が必要だ。詳しくは,公式サイトを参照してほしい。
iOS版の新機能としては,Twitterに対応したことと「カメラ」が挙げられる。Twitterについてはいうまでもなく,「春香と修善寺なう」みたいなTweetがプレイ中にできるわけで,通信を前提としたモバイルならではだ。私は,職業上知り得た秘密をほぼ間違いなくうっかりしゃべってしまうという機密保持能力の抜群の低さに定評があるため,長いことTwitterはちょっとご遠慮させていただいていたのだが,なんだか妙につぶやきたくなってきたなあ。
カメラ機能は,アイドルをフレームに収めつつ記念撮影ができるもので,例えば「奈良公園の鹿と春香」「讃岐うどんと春香」「オレと春香」みたいな写真が撮れるわけだ。できる以上は撮るしかないと思うが,どうだろうか? また,アイドルマスター2やアニメ「アイドルマスター」の背景のモデルになった場所,例えば成田空港の展望デッキや,TOKYO DOME CITY HALL,あるいはグラバー邸など,そういうところでアイドルを撮影して,ゲーム内のコミュニケーションやアニメのワンシーンを再現するといったメタな楽しみ方もいいのではないだろうか。てか,オレはやってみるよ。
フィーチャーフォン版と同様,各地方の名産品などがフタリの旅の思い出「お土産アイテム」として登場するほか,体力回復用アイテムもある。アイドルは,オファーの発生位置などの条件で疲労がたまり,ある程度以上のお仕事ができなくなってしまう。しかし,プレイヤーの移動スケジュールの都合で,もっとお仕事してほしいということもあるはずだ。体力回復アイテムは,そんなときに有効になる。なんとなく,疲れてヘロヘロになった彼女達をさらに働かせているような気もするが,偉い人が言うように「トップアイドルへの道は一日してならず!」。アイドルたるもの,ときとして厳しいノルマもこなさなければならないのだ。ええ,完全にこっちの都合です。ごめんね。
このほか,例えば登録したほかのプロデューサーにアクセスすると,相手が担当しているアイドルが「あっ。いつも,うちのプロデューサーがお世話になってまーす」みたいなことを言ってくれたりなど,いろいろなお楽しみも用意されているのだが,なんかもう半分ぐらいの人がこの記事を読むのを途中でやめて,App Storeに様子を見に行っちゃったような気がして仕方ない(3月下旬ですよ,3月下旬)ので,今回はこのへんで終わりにしておこう。
アイドルマスター2では,プレイヤーであるプロデューサーが自分のアイドルユニットと一緒に日本中を駆けめぐることになる。仕事が終わったユニットメンバーが,嬉しそうにお土産などを買いに行くのが楽しげで,これがホントだったらいいのになあといつも思っていたが,なんだかホントになってしまった。長く生きているといろいろなことが起きるものだ。
自慢じゃないが,私はアイドルの女の子と一緒に旅行に行ったり,記念撮影をしたり,お土産を買ったりしたことは,ただの一度もない。アイドルではない女の子についてはどうなのか聞かれると,言下に「ない」と否定するのも大人げないので,ちょっと言葉を濁しておくが,そんな過去はもう過去の話だ! 全国のプロデューサーさん,春香と私を待っていてくださいね。旅の途中で見かけたら,ご飯ぐらいおごってくださいね。ああ,配信開始が待ち遠しい。
「アイドルマスター」シリーズ公式サイト
「アイドルマスターモバイルi」紹介サイト
※掲載した画面は開発中のものです(C)窪岡俊之 (C)NBGI
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アイドルマスターモバイルi
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