●Preview#1:Age of Mythology詳細情報 1/2

Text by TAITAI

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・Age of Mythologyの位置付けと次世代マッチメイク構想

クリックすると拡大します  「Age of Empires」シリーズの続編と目されてきた「Age of Mythology」(以下,AoM)。Age of Empiresの作者として知られるEnsemble StudiosのBruce Shelley氏によるとAoMは正当な続編ではなく,視点を変えた"Ageシリーズのもう一つの可能性を表現するタイトル"になるとのことだった。
 また,Microsoftの統括マネージャーであるStuart Moulder氏の発言により,対戦を行うためのマッチングシステムを改良する構想も明らかになった。ネットゲーマー人口が飛躍的に増えた反面,現在は,プレイヤー(特に初心者)がなかなか自分に合った対戦相手を探せないという問題が発生している。Stuart Moulder氏が明らかにしたインテリジェントマッチメイキング機能は,まさにそこをサポートするもの。稼動すれば,自動で自分のレベルに合った対戦相手を探してくれるという。この機能はAoMに限ったものではないらしいが,まずはAoMに搭載されるとの説明があった。細かい仕様までは判明しなかったが,プレイヤーの勝敗数やプレイスタイルなどの情報を蓄積して,それを元に振り分けを行うような物らしい。プレイヤーが楽しめる環境作りを積極的に行ってもらえるのは嬉しいところだ。

三種類ある文化圏と信仰する"神"の組み合わせ
――9種類の"文明"をどう選ぶ?

 先のニュースで,AoMではプレイヤーが九つの文明を選択することができると報じたが,この文明の選択方法はこれまでのタイプとは若干異なるようだ。
 AoMには「エジプト」「ギリシア」「ノース」(北欧)の三つの"文化圏"が存在し,そこからさらに"信仰する神"ごとに分割させることにより,全部で9種類の"文明"が登場することになっている。
 エジプトは「ラー」「オシリス」「セト」,ギリシアは「ゼウス」「ポセイドン」「ハデス」,ノースは「トール」「オーディーン」「ロキ」と,文化圏ごとに3種類ずつの神が用意されているようだ。最初の属性選択で選べる神は9種類のみとなっているが,ゲーム中にはさらに多くの神が登場するらしく,「ヘラクレス」や「オベオウルフ」などといった神が時代が進むに連れて出現するとの説明があった。
 また,キリスト教やイスラム教などの神は登場しないのか? という質問に対しては,「現在も信仰されている神を扱うのは,社会的,政治的に問題がある」との返答を得られた。納得。

神への貢献度がポイントか?
――信仰度と神性ユニットについて

クリックすると拡大します  今回追加された「信仰」という要素。これは,神を崇拝する神殿を建設することによって得られるようになるらしい。開発スタッフの一人であるPaul Bettner氏に説明を受けながら,実際に"信仰値"を上げる操作をしてもらったところ,町の人が神殿に向かってお祈りをしているアクションを見ることができた。これまでの生産動作をただ置き換えただけかと思っていたところ「文化圏ごとに信仰値を貯める方法も違うんだよ」と,まるで筆者の考えを見透かしたかのようなBettner氏の解説が。
 この信仰値は,神の力を借りて行う"奇跡"の使用や,神殿で生産することが可能な強力なクリーチャーユニットを生産するとき,そして時代を進化させるときに消費されることになっているようだ。ざっと話を聞いた限りでは,AoMの最も大切な要素の一つとして位置づけられている印象を受けた。
 神殿から生産できるユニットは,「ファイヤーゴーレム」「サイクロプス」「メデューサ」など非人間タイプの物が基本となるような雰囲気だった。どうやら,前作「Age of Kings」におけるユニークユニット的な扱いになるのではないだろうか。サイクロプスはその怪力で敵を殴り飛ばし,メデューサは近寄ってきた敵ユニットを石化させたりと,各々が持つ特殊な能力を存分に活かした戦い方を行うようである。会場で行われていた試作バージョンを見る限りでは,これらは目に見えて強力そうなユニットに思えた。実際のゲームプレイではどういう扱われ方をするのか非常に気になるところだ。

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