YNK Korea,Bot対策に関する特許を出願。「R.O.H.A.N」に実装
日本では明日(6月15日),第一次クローズドβテスターの募集がスタートするMMORPG「R.O.H.A.N」。その韓国でのパブリッシャであり,開発元であるYNK Games(旧GeoMind)の親会社であるYNK Koreaは,Bot対策に関する特許を6月9日に出願した模様だ。
その内容は,一般のプレイヤーがBotらしきキャラクターを見つけたら,特殊なアイテムを利用し,ミニパズルやクイズを出題できるというもの。それらをクリアできないなどの理由でBotと判断されれば,運営側に対し,その存在を自動的に連絡できるうえに,そのBotを倒すことで経験値などを獲得できるという。 また同時に,全プレイヤーが共有できる大規模なモニタリングシステムを構築する予定とのこと。むろん,逮捕率(?)の高いユーザーには,それなりの特典も用意されるようだ。
世界的に蔓延するBotが,一般のプレイヤーの楽しみを阻害しているという状況に対し,オンラインゲームを運営する各社は,Botを利用しているプレイヤーのアカウントを剥奪したり,Botを無効にするアップデートを行ったりといった措置をとってはいる。が,得てしていたちごっこに陥りやすく,かつ,運営側から見て危険を伴うドラスティックな手法はなかなかとれず,抜本的な解決には至っていないのが現実だ。 YNK Koreaは,プレイヤーが参加することで,Bot対策そのものにもゲーム性を加えるという,新たな試みにチャレンジすることになる。
この手の話を聞いて思い出すのは,「ウルティマ オンライン」のPK賞金システム。あれは「PK同士がお互いに殺し合って賞金をもらう」という行為が問題になったが,同じようなことが起こりそうな危険性をはらんでいるようにも思える。そもそもこのシステムがうまく動くのか,ユーザー同士の自浄作用がうまく働くのか。今後の動向に大いに期待できる,新しいアイデアであることは間違いない。 まず間違いなくR.O.H.A.Nに実装されることになると思われるが(その場合日本版にも導入されるかどうかについては未発表),その成果がどの程度上がるものか,大いに期待したいところだ。(TeT)
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R.O.H.A.N |
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