NVIDIAは米国時間2006年3月7日,次世代nForceとなる「nForce 500」シリーズを発表した。nForceはNVIDIAが「MCP」(Media Communication Processor)と呼ぶチップセット製品で,ラインナップは下に挙げるとおり4モデル。NVIDIA SLIに対応する上位モデルは「真のデュアルX16 PCI Expressアーキテクチャ」(a true, dual x16 PCI Express architecture)を搭載し,さらには4個のグラフィックスチップによるNVIDIA SLI技術「Quad SLI」を正式にサポートするという。
nForce 590 SLI MCP:ハイエンド向け,NVIDIA SLI対応 nForce 570 SLI MCP:ミドルレンジ向け,NVIDIA SLI対応 nForce 570 MCP:ミドルレンジ向け,シングルグラフィックカード対応 nForce 550 MCP:ローエンド向け,シングルグラフィックカード対応
また,注目したいのは「AMD Socket AM2」CPUソケットに対応すると謳われていることだ。ニュースリリースの英文中に「upcoming dual-core AMD Socket AM2 processors」とあるとおり,これは,DDR2 SDRAMメモリコントローラを内蔵したAMDの次世代CPU向けソケットと言われているもの。nForce 500は,DDR2 SDRAMをターゲットに設計されていると見るべきだろう。ただし,搭載マザーボードのすべてがDDR2専用になるかどうかは,現時点では分からない。 なおNVIDIAは,RAIDコントローラ「MediaShield」がデュアルRAID 5に対応したほか,3Gbpsの転送速度を持つSerial ATAポートは最大6,USB 2.0ポートは最大10をサポートするというのも特徴として挙げている。
NVIDIAは,これら新しいnForceの動作デモを,2006年3月9日からドイツで開催される見本市「CeBIT」で行うという。詳細は,その場で語られる可能性が高い。(佐々山薫郁)
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