[TGS2005#30]アスク,CrossFireの動作デモを実施
動作中のCrossFireデモ機
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グラフィックスカードやマザーボードなどPC用デバイスの販売代理店として知られるアスクは,同社のブースでCrossFireの動作デモを実施中だ。
デュアルグラフィックスカードを搭載するシステムはSapphire Technology製。製品名未定のRadeon X850 XT CrossFire Edition搭載マスターカードと,既存のRadeon X850 XT搭載カード,そしてRadeon Xpress 200 CrossFire Edition(RD480+SB450)搭載のAthlon 64用マザーボード「PC-A9RD480」の構成となっていた。 ただし,「ドライバの完成度はまだまだ」(アスク 鷲見和洋氏)だそうだ。CrossFireでパフォーマンスを見せつけるというのではなく,紹介用のムービーを流すにとどまっている。
Windows上で動作状況を確認してみた。確かにCrossFireで動作している
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ちなみに発売時期は,9月下旬予定とのこと。「こちら」の記事で紹介しているように,次世代グラフィックスチップがすでに動いている以上,遅きに失した感は否めない。しかし,すでにRadeon X850 XTやRadeon X800 XL搭載グラフィックスカードを利用している人には,それでも気になる存在だろう。 ちなみに,アスクの取り扱い製品でまず登場するのは,Sapphire TechnologyとTulのRadeon X850 XT CrossFire Editionになるようだが,価格はいずれも現在のところ未定。Sapphire Technology製マザーボードは,Intel製CPU向けが2万2000円前後,AMD製CPU向けが2万3000円前後になるという。
■水冷X800 GTにファンレスX800 GTOも アスクのブースでは,このほかにも興味深いグラフィックスカードが展示されていたので,併せて紹介しておきたい。
Tulの「PowerColor X800 GT EVO」は,Thermaltake製のグラフィックスチップ用水冷ユニット「Tide Water」を採用する"水冷グラフィックスカード"だ。Tide Waterは2スロットを占有するので,同製品を利用するには3スロット使ってしまうわけだが,公称騒音レベルは最高でも19dBAとのことなので,静音性を重視するならアリかもしれない。 8ピクセルパイプラインのRadeon X800 GTを搭載し,コアクロックは540MHz,メモリクロックは1.18GHz(590MHz DDR)。価格は未定ながら,9月末から10月上旬にかけて出荷される予定だ。
水冷ヘッドが取り付けられているのはグラフィックスチップのみで,メモリがむき出しなのは少々気になるところ。右の写真はブースにあったポスターだ。冷却液は1万時間の耐久性があると謳っている
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Sapphire Technologyの「Sapphire RADEON X800GTO ULTIMATE 256MB」は,ファンレスがウリのグラフィックスカードだ。12ピクセルパイプラインのRadeon X800 GTOを搭載し,コアクロック400MHz,メモリクロック980MHz(490MHz DDR)で動作する。同梱の専用オーバークロックツールを利用すれば,PC全体の冷却能力にもよるが,動作クロックをコア500MHz,メモリ1.08GHz以上に設定しても安定動作を実現できるという。 こちらは10月下旬以降と,少々先のリリースになる予定。価格は未定である。(佐々山薫郁)
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