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[インタビュー]構想約4年――DMM GAMESとサイバードがタッグを組んで贈る自信作「夢幻楼と眠れぬ蝶」の魅力を開発陣に聞く

 DMM GAMES×サイバードが手掛ける最新作「夢幻楼と眠れぬ蝶」iOS / Android。以下,夢幻楼)が,2024年11月19日にリリースされる。

 本作は,夢の中に存在する遊郭「夢幻楼」を舞台に,魅力的な妖魔たちと官能的な恋を体験できる恋愛シミュレーション作品だ。通常版に加えてオトナ版「夢幻楼と眠れぬ蝶-裏-」(R-18指定。提供:FANZA GAMES)が用意されていることでも話題となっている。

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「夢幻楼と眠れぬ蝶」公式サイト

「夢幻楼と眠れぬ蝶」予約注文ページ

「夢幻楼と眠れぬ蝶」事前登録ページ


 2024年11月9日,10日に開催された「アニメイトガールズフェスティバル2024」(AGF2024)では,「夢幻楼」もブース出展していた。そこで作品を手掛けるDMM GAMES(合同会社EXNOA)のプロデューサー瀧田氏と,サイバードの開発プロデューサー塚越氏にインタビューを行う機会を得た。本稿では,お二人に聞いた「夢幻楼」の開発の経緯や作品の見どころについて,たっぷりとお届けしよう。

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AGF2024のブースの様子。華やかな妖魔たちが,来場者を出迎えてくれた。1日目は正午ごろまでにプレゼント配布が終了するほどの大盛況だった
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長く愛されることを目指して構想されたブランド
「Romanteen18」(ロマンティーン)待望の1作目


4Gamer:
 「夢幻楼と眠れぬ蝶」の開発経緯を教えてください。

瀧田氏:
 サイバードの執行役員である富田さんとは,もともと同じ会社に勤めていまして,私の転職後も何か一緒にプロジェクトができないかと,4年くらい前から構想を練っていました。

 サイバードさんとDMM GAMESのそれぞれの強みを生かすべきだと考えていたので,そのタイミングがいつくるのか,どう差別化を図ってアプリ市場に打ち出していくか,考え続けた4年間でしたね。検討期間は長くなりましたが,「慌てず,いい時期を見つけて」という考え方で今にいたります。

 また1作品で終わるのではなく,1つのブランドとして10年続くようなものにしていきましょうと話していました。それが「夢幻楼」および,「Romanteen18(ロマンティーン)ブランドの組成」としていい着地点が見えてきたなと思っています。

4Gamer:
 本作のテーマを教えてください。

塚越氏:
 夢の中で訪れることができる幻の遊郭を舞台に,そこで出会った妖魔とのドラマティックな恋愛を描く物語として制作しています。マンガや小説で人気の高いジャンル「ティーンズラブ」をゲームでも楽しめることを目的に,現実とファンタジーの融合を目指しました。

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4Gamer:
 イラストレーターのウエハラ蜂さんを起用された理由を教えてください。

塚越氏:
 ウエハラ蜂先生は,女性向けコンテンツのキャラクターデザイン,ティーンズラブ小説の表紙やキャラクターデザインを担当された経験が豊富な方です。妖艶な絵柄の雰囲気が,今回のタイトルに「ぴったりだ!」と制作現場から候補として挙がり,お声掛けさせていただきました。

 先生にはご快諾いただき,熱量高く取り組んでくださいました。キャラクターデザインは全員分描いていただいたのですが,キャラクターの魅力をより引き立てるように,熱量を注いでくださいました。

4Gamer:
 キャラクターデザイン制作について,こわだった部分は何でしょうか。

塚越氏:
 妖魔のモチーフを衣装にも取り入れていただきました。例えば,葛葉は腰に狐を思わせる尻尾の装飾がついています。案内役の餓者髑髏は骨をイメージした袴のラインや,あばら骨イメージの3連チェーンがデザインされています。

 また,各キャラは肌を見せるデザインになっていますが,肩・脇・胸・腰・足首など,見せる部分をしっかり変えているのもこだわりです。

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4Gamer:
 発表時のユーザーの反響はいかがでしたか。

瀧田氏:
 ティザーの段階から好評をいただいていて,DMM GAMESとサイバードさんがタッグを組むことに,期待感を示してくださる方が多かったです。大人の女性向けコンテンツということも初期から発表していたので,ゲームの中身やキャスト,表現の自由度に期待が大きいと感じています。

4Gamer:
 公式サイトで,Web体験版も配信されていますね。こちらへの反響も教えてください。

瀧田氏:
 ユーザーの皆さんのご協力で開放されていき,オリジナルのミニストーリーが読めるWeb体験版の企画は,アシスタントプロデューサーの女性が考えてくれました。現在開放されている全5話は大変好評で,多くの皆さんに触れていただいています。

 皆さんが「夢幻楼」を楽しみにしていることを我々も感じているので,リリースに向けてより頑張っていきたいです。

4Gamer:
 新たなコンテンツなので,事前に世界観を知る機会があるのは,とてもうれしいですよね。

瀧田氏:
 今回の体験版は,世界観を知っていただくために,あえてゲームの導入部分とは変えています。本当にWebだけのオリジナルストーリーになっていますので,まだ読んでいない方は体験していただきたいです。お時間がない方も,5分ほどあれば読める内容になっていますので,ぜひお楽しみください。


リリース時は3人の本編を配信
本編の追加やイベント開催も随時


4Gamer:
 魅力的なキャラクターがたくさん登場します。リリース時は,何人との恋が体験できるのでしょうか。

塚越氏:
 リリース時点では,蛇ヶ崎夜刀,東狐葛葉,鳴神ライの本編をエンディングまで配信予定です。ほかの4キャラクターの物語も,サービス開始後に定期的に追加していく予定になっています。

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4Gamer:
 この3人を選ばれた理由を教えてください。

瀧田氏:
 キャラクターの個性のバランスがよく,3人の誰か1人は気になっていただけるかなという人選にしました。

4Gamer:
 3人との物語には,それぞれテーマなどあるのでしょうか。

塚越氏:
 キャラクター性が大きく違って,蛇ヶ崎夜刀は冷徹だけど実は優しい人物,東狐葛葉は女の子たちが放っておけないタイプ,鳴神ライは本当のドSキャラを目指して制作しました。

 それぞれ違ったテーマの恋を描いていて,物語では越えなければいけない壁,トラウマなどがあり,ただ甘いだけの恋ではなく,男性と主人公がお互いに成長していく物語になっています。ぜひ期待いただけるとうれしいです。

 ちなみに物語は,7人全員と同時に恋愛をする“ハーレムもの”ではなく,それぞれ別軸で展開される1対1の恋愛ストーリーを楽しんでいただけるものになっています。

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4Gamer:
 ストーリーは,どのような形で読めるのでしょう。

塚越氏:
 本編のストーリーを読み進めるには,ストーリーチケットが必要です。ストーリーチケットは毎日無料で5枚もらえますので,読み物アプリのように,気になる彼とのストーリーを毎日少しずつ進められます。またストーリー中には,彼の反応や迎えるエンディングが変わる選択肢や,ミッションが発生します。

 ミッションは,ミニゲームのような「夢デート」をして親密度を一定数上げたり,特定の衣装(アバター)に着替えたりすることでクリア可能です。ミッションをクリアすれば,ストーリーの続きをまた楽しんでいただけるという流れです。

4Gamer:
 選択肢でエンディングが変化するとのことですが,どのようなエンディングが用意されているのでしょうか。

塚越氏:
 “夢幻の恋”と“妖艶な恋”の2種類あります。どのような内容になっているのかは,ぜひプレイして確かめてみていただきたいです。

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4Gamer:
 公式サイトで紹介されている「交流」機能についても教えてください。

塚越氏:
 親密度とは別に,本編や夢デートなどゲームを進めて「交流Lv」を上げることで,彼との距離が近づいていく機能です。親しくなると彼からのプレゼント(限定アイテム)や,より親密なフルボイスストーリーが入手できます。本編とはまた違う一面を見られるので,彼らをより深く知りたい人におすすめです。さらにオトナ版だけの秘密のストーリーも用意しているので,楽しみにしていてください。

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4Gamer:
 制作するうえで,苦労されたことはありますか。

塚越氏:
 初めてDMM GAMESさんとゲームを作ることになり,当初はお互いの開発の進め方に違いもあって,「お互いを知りましょう」というところから始めました。しかし結果としては苦労したというよりも,楽しくゲームが作れたという印象が強いです。打ち合わせでは白熱した議論をしますが,飲みに行って夢を語りあって,ワンチームで取り組むことができました。軸をぶらさずにできたのは,大きかったです。

 また,こちらも苦労とは少し違いますが,夢幻楼の世界観やキャラクターの魅力を如何に深めるか,については徹底的にこだわりました。キャラクターデザインはもちろん,背景画やBGMもクオリティにこだわり,何度も作り直しています。

4Gamer:
 本作は,通常版とオトナ版が用意されています。テーマ的に通常版でもかなりセクシーな展開になっていますが,匙加減は難しかったのではないでしょうか。

瀧田氏:
 通常版とオトナ版に分かれるコンテンツを作るのは初めての試みだったので,最適な描写はどこかという議論は1番長く,1年ぐらい検討しました。そこで諦めたり,妥協したりしなかったことが,今の「夢幻楼」につながっているかなと思います。ただ過激なだけではない,日常の恋愛の延長線上にある描写を目指しました。不自然ではないものを作ろうと2社で取り組んだ結果,いいものができあがりました。

 もともとサイバードさんの作る恋愛ゲームは,自然な色気があると感じています。そこにDMM GAMESによる表現の幅の広さを加えて,通常版もオトナ版も最適な表現に着地できたと思っています。ただしオトナ版も過激さだけではなく,サイバードさんの良さを強調した内容になっているので,オトナの方はプレイして確かめていただけたらと思います。

4Gamer:
 通常版とオトナ版はセーブデータが共有できるので,大人の方限定ではありますが,両方の表現を見比べられるのも本作ならではの楽しいポイントですね。

瀧田氏:
 おっしゃるとおり,セーブデータが連動できるので,遊び方はプレイヤーの皆さんに選んでいただけると思います。

4Gamer:
 まずは本編を楽しみにしている方が多いと思いますが,今後は季節イベントなども予定されているのでしょうか。

塚越氏:
 はい。独立した時間軸で展開していく,イベントストーリーを用意しています。季節に応じたイベントや,テーマに沿ったストーリーを楽しめるようになっています。また先ほどお話ししました,キャラクター本編の追加もありますので,楽しみにお待ちいただけるとうれしいです。

瀧田氏:
 グッズも豊富に用意し,ほかにもさまざまなメディアミックス展開を計画中です。Web体験版のように,まだ作品に触れていない方にアピールするプロモーションも考えています。ゲーム内,外の展開を楽しみにしていただきたいです。

4Gamer:
 最後に,読者へのメッセージをお願いします。

塚越氏:
 「夢幻楼と眠れぬ蝶」はサイバードの持つ女性向け恋愛シミュレーションゲームの企画開発のノウハウをフル投入した自信作です。かっこよく,魅力ある彼らと過ごすを時間を楽しんでいただけたら幸いです。

瀧田氏:
 作品としてはもちろん素晴らしいものができましたが,「夢幻楼と眠れぬ蝶」のチームも素晴らしいと思っています。サイバードさんとDMM GAMESでは,文化も経験もまったく違いますが,尊重も議論もできる最高のチームで開発できました。自信を持ってお届けできる作品になっているので,心ゆくまで「夢幻楼と眠れぬ蝶」をお楽しみください。よろしくお願いいたします。

4Gamer:
 ありがとうございました。

――2024年11月9日収録

4Gamer「アニメイトガールズフェスティバル2024」記事一覧


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