プレイレポート
「紅の砂漠」の最新プレイアブルデモが出展中。新ボスの“ヘッサ・マリー”に挑戦[G-STAR 2024]
本作は,MMORPG「黒い砂漠」の開発/運営を行うPearl Abyssの新作タイトルで,gamescom 2024ではついにプレイアブルデモが公開され,グラフィックスや世界観,戦闘シーンなど,クオリティの高さが注目を集めた。
[プレイレポ]初出展された「紅の砂漠」のプレイアブルデモでボス戦を体験。圧倒的な映像美で描かれる高難度アクション[gamescom]
Pearl Abyssが開発する「紅の砂漠」のデモ版が,ドイツで開催中のgamescom 2024に出展されている。本作は広大なオープンワールドを舞台に,傭兵団の隊長として冒険を繰り広げるアクションRPGだ。今回のデモで体験した,4つのボス戦の内容をお伝えしよう。
今回のG-STARで出展されているデモ版は,gamescom版と同様に4体のボスと戦闘できるという内容だが,そのうちの1体「ホワイトホーン」が「ヘッサ・マリー」という魔女のようなボスに変更されている。
先月にも日本でメディア向けのハンズオンが開催されたばかりだが,今回は「ヘッサ・マリー」と戦ってみたので,そちらのプレイレポートをお届けしよう。1回のプレイ時間は30分で,時間になると強制的にデモが終了する仕組みだ。
[プレイレポ]「紅の砂漠」メディアハンズオンレポート。膨大なアクションで,戦闘の駆け引きを彩る
Pearl Abyssのアクションアドベンチャー「紅の砂漠」のメディアハンズオンが開催。gamescom 2024に出展されたデモ版が用意され,本作の作り込まれたアクションを体験できた。かなり手強いが,極め甲斐もありそうなゲームデザインが魅力だ。
新ボスの「ヘッサ・マリー」はカラスを操ることができ,コウモリに変身した吸血鬼のように,カラスの群れを身体にまといながら姿を消しては,死角から攻撃をしかけてくるやっかいな敵だ。
劣勢になると周囲に転がる陶器や石を人のように組み立てて(カラスが動かしているのだろうか?),複数体で襲ってくるので,囲まれないように立ち回る必要があるだろう。しかもこいつらは,壊しても壊しても復活するのでキリがない。
ただ,1体1体は強いわけでもなくほぼ1撃で倒せるので,ヘッサ・マリーへの攻撃に巻き込むようにしていけば,大きな脅威にはならないだろう。
HPゲージは2本分,つまりフェーズは2段階となっていて,切り替わるときに演出が入る。「スタッグロード」の3段階と比べると,そこまで強い印象はない。
実は,先にスタッグロードにも挑戦していたので,ヘッサ・マリーとの戦闘時は多少操作に慣れ始めていた(つまり,2回遊ばせてもらった……リベンジしたかったのだ)。
それもあってか,死にまくったあげく,あと少しというところで時間切れになった前者に対して,後者は回復も的確にできて,一度もやられることなく倒せた。もう1体,別ボスと対戦できる時間が残っていたくらいだ。
さて,こうしたボス戦では,[R2]の強攻撃が重要になりそうだと感じた。それも単発ではなく,連撃で繰り出してしっかりと大ダメージを与えることだ。大きな隙になりそうな気がして,最初はなかなか有効に使えなかったのだが,スーパーアーマーのような効果が連撃の段階によって付いているのか,意外と妨害されづらく最後まで連撃がつながった。そのため,この動きが攻略のカギになりそう……という印象だったのだ。
それくらいしか強い攻撃手段が理解できていないというのもあるのだが,次にスタッグロードと再戦した場合,死なないとは言えないまでも,死亡回数を減らして倒せるのではないかと思う。
なお,余った時間で「リードデビル」とも戦ったのだが,とにかく動きが速く,攻撃の隙を突くのが難しい。攻撃のタイミングを予測して,回避からの「当たってくれ!」というお祈りの強攻撃を振り回し,どうにかHPを削ってフェーズを進行させていった。
戦闘が進むと,リードデビルは分身して,同時に5体のカカシを設置した。それ以降はリードデビルのHPが表示されず,その場所には5つの丸印が表示されている。どうやら,このカカシをどうにかするらしい。
普通にカカシを攻撃しても何も起きず困っていると,スタッフから[R1]+[R2]の同時押しの溜めで出る攻撃を使って壊せるとアドバイスを受けた。「ああ! シアターで見たかも!」と思い出したのだが,このキーの組み合わせを試すのは思いつかなかった。このように,本作ではボタン同時押しの操作が多数設定されており,すべて覚えろというのはなかなか難しいので,プレイを重ねて慣れていくしかないだろう。
遊び始めてすぐは主人公クリフの動きの重さ,モッサリ感が気になったが,そのある意味リアルな間(ま)が,敵との駆け引きを生んでいると感じられた。複数の敵に対してうかつに動けば,背中を狙われるのも当たり前だ。
操作方法の複雑さについては,最小限の操作でも戦えなくはないだろうが,操作に慣れてうまくなるほどに面白くなっていくのではないかと感じた。
また,デモ版はイベント会場用のもので,チュートリアル的な戦闘こそあれ,そこからいきなりボス戦になるので,難しい印象を受けたのかもしれない。本編では,段階を経てボスへとたどり着き,そこまでに習得した動き(と装備)でギリギリの戦いが楽しめそうだ。ともあれ,次の展開も楽しみな内容だった。
「紅の砂漠」公式サイト
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