●Preview#32:ザ・コンビニIII
Text by Iwahama
お待たせしました。昨年に「こちら」のNewsで第一報をお伝えしたマスターピースの最新作,「ザ・コンビニIII」(以下「3」)の画面写真を入手したぞ! しかも本邦初公開!! ……まぁそれはあとでじっくり見てもらうとして(今すぐ見たい人はこのページを下へスクロールしよう),まずは「3」の最新&最速情報をお読み下さい。
音楽CDからチケットまで扱う現代の"コンビニ"を経営しよう!
「ザ・コンビニIII」は,名前の通り"ザ・コンビニシリーズ"の最新作だ。このシリーズはいわゆる経営シミュレーションの元祖的存在で,その後多くの類似ソフトが出たのはみんなご存じの通り。
もちろん今作も,基本は"コンビニエンスストア"を経営するシミュレーションゲームだ。コンビニのオーナーとなり,手持ちの各店舗のレイアウトから商品の入荷,棚の配置,さらには店員の管理などを行いながら,ライバルチェーンを蹴散らして売り上げアップを図ることになる。
さて,「3」は6年ぶりの新作ということで,さまざまな点で大幅な改良が行われているぞ。例えば第一報「こちら」でもお伝えしたように,データ量(ファイルデータではなく,商品や店員のパラメータなど)が1作めの約3倍になっている。ちなみに,1作めでさえデータはエクセルファイルで約2MBもあったというから,「3」がいかに膨大なデータを扱っているか推して知るべし。
データがここまで増えたのは,つまり現代のコンビニ事情を反映してのこと。「3」では現在のコンビニと同様に,音楽CDやゲームソフト,コンサートのチケットなども商品として並ぶわけだ。また,プレイヤーがオリジナルの商品を作成することも可能になっている。とはいえ,商品内のパラメータまで細かく設定できたらゲームとしてつまらない。作成したい商品の大まかなジャンルを決めて,研究所に発注する,というシステムになるようだ。一定期間後に開発された商品があがってくるわけだが,それが大ヒット商品になるかは運次第。同じ商品でも立地条件や客層によっても売れ行きが違うが,まぁ,開発資金をケチっていては"売れる"商品は作れない,と思っていいだろう。
もちろん,オリジナル商品の名前は自由に付けることができる。ただし,あんまり変な名前を付けるとあとで後悔するかも……。理由は,以下を参照。
どこらへんがどう"インターネット対応"なのか?
では次に,「3」のウリの一つである"インターネット対応"ってことについて説明しよう。これがなにやら,「3」を越えた壮大な計画が裏に隠されているようなのだが,とりあえず現時点で分かっていることをお伝えする。
インターネット"対応"ということから分かるように,「3」のプレイ自体はネットワークに接続していなくても可能だ。ただ,シナリオの進行具合によって,インターネットを使ったさまざまなサービスを受けることができる。
まず初級シナリオ(3マップ)の段階では,
- ザ・コンビニ公式サイトの利用
- ユーザー登録&バージョンアップサービス
- 内装パーツのダウンロード
といったサービスを受けることができる。
"公式サイトの利用"というのは一見当たり前だが,実はこれが結構スゴいものになりそうだ。というのも,ユーザーごとに自分のページを作成することができるようになっているのである。そこで画像や日記を公開すると,"ポイント"(ゲーム中のお金とはまた別のもの)がユーザーに入る。このポイントの使い方はいろいろあるのだが,例えば別のユーザーが公開している画像を,ポイントを使って購入することもできるようだ。当然,購入された側にはポイントが入るぞ。
次に中級シナリオ(2マップ)の段階では,
が可能になる。つまり,人気店のレイアウトや人気商品,有能な店員をポイントを使って購入(雇用)して,自分の店舗で使えば一気に売り上げアップに繋がるってわけだ。
そして上級シナリオ(1マップ)まで来ると,さらに面白いことになる。
- 拡張シナリオのダウンロード
- 店舗のレイアウト/新商品/店員のアップロード
- コンビニワールドへの出店(ネット対戦)
が可能になるのだ。
「真ん中のは中級シナリオのサービスと同じじゃん」と思った人は,もう一度よく見てみよう。そう,ここまで来ると,"アップロード"が可能になるのである。つまり,前述のオリジナル商品などを売ることができるのだ!
アップロードした商品などがほかのユーザーにダウンロードされるたびに,そのユーザーからポイントが支払われることになる。ゲーム中で人気の商品……つまりデキがいい商品であれば,当然ネット上でも人気が出るはず。ダウンロード数が増えれば,そのぶん価格も上がっていくぞ。
人気商品ランキングなど,さまざまな情報は公式サイトでチェック可能。各種ランキングの上位を目指そう! で,稼いだポイントで,また別のユーザーから商品などを購入することができるわけである。
そして拡張シナリオ(1マップ)で追加されるサービスは以下の通り。
- シナリオ/マップのコンストラクション機能
- 作成したシナリオ/マップのアップロード
ま,ここまで来たら説明は不要だろう。付け加えるなら,このコンストラクション機能は初心者には簡単に,マニアには徹底的に細かく作成することができるようになっている,とのことだ。
以上,ここまで書いて,正直まだまだ「3」の魅力を伝え切れていない感はあるが,その片鱗だけでも感じ取っていただければ幸いである。
日本人にピッタリのコミュニティとして……
ところで"公式サイト"についてだが,実はマスターピースの前作「Five Generations」でも同様の試みが行われていた。今回はさらに発展して,よりユーザー間のコミュニケーションが楽しめるものになるようだ。そしてこのコミュニケーションが,「3」を語るうえで重要になってくると思う。
MMORPGでのコミュニケーションの基本は,チャットである。これは当たり前だが,リアルタイムで行う必要がある。しかしこのサイトを利用したコミュニケーションは,画像とテキスト(日記の文章),そして商品などのやりとりといったものなわけで,好きな時間に行うことができ,別にコミュニケーションしたくない人はなんにもしなくていい,といった性格を持っている。個性をバリバリ出すことも,全く出さないことも可能なわけだ。これは,日本人受けするシステムだといえるのではないだろうか?
なにはともあれ,いろいろと夢が広がる「3」とこの公式サイト,早いうちに参加しておくとあとで自慢できるかもしれないぞ。なお,「3」の情報がもっともっとほしいという人は,マスターピースのメールマガジンに登録しておくといい。登録は「こちら」から。
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