Kalisto
Entertainmentが開発,日本ではツクダシナジーより発売予定の近未来レースゲームが「New York Race」だ。舞台は近未来のニューヨークで,ブルース・ウィリス主演のSF映画「フィフス・エレメント」を題材にしたレースゲームだけあって,映画にもあった華やかではあるが退廃的な雰囲気の漂う街並みになっている。車は地上を離れて空中を走るという設定になっているらしく,登場するマシンはすべて空中を飛ぶ。しかしレースで使われるマシンは,レーシングマシンではなく,中華料理の配達車やタクシーなどごく一般的な車種となっているのが非常に特徴的だ。
コースが街中ということもあり,幅も狭く障害物だらけなのでかなり走りにくい。最初は,あちこちに張り出している看板やビルの外壁を上下しているエレベーター,広告塔などにぶつからないよう走るだけで精一杯だろう。またコースが分かりにくいので,順路を覚えるまでは着順にこだわらずコースを覚えるのに専念したほうがよい。
本デモ版でプレイヤーが使用できるマシンはイエローキャブ(いわゆるタクシー)1種類で,選択できるコースやゲームモードも1種類のみのシングルプレイ専用となっている。自由なキーカスタマイズができず,プリセットされている4種類しか選択できないので,自分の好みに合う組み合わせがないと,かなり苦労することになりそう。
アップテンポのBGMにのって,立て込んだ近未来ニューヨークの街中をすり抜けながらのレースは,爽快感があってなかなかに面白い。SFレース系のゲームが好きならば,ぜひ一度プレイしてみよう。なお,ビルの外壁に掲げられた看板の中には日本語でかかれた看板もある(ありがちな漢字もどき,カタカナもどきではなく,ちゃんと意味が通じるものだったりする)。レースに疲れたら街中を見物してみるのもよさそうだ。
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