発表会はエキサイト代表取締役の山村氏の挨拶に始まり，オンラインゴルフゲームショットオンラインについての解説が行われた。発表では本作の魅力について下記の四つの点が強調されていた。
1.リアリティにこだわったオンラインゴルフゲーム
プレイキャラクターの動きは，韓国のプロゴルファーをモーションキャプチャしたものを採用。そのほかボールは風の影響を受けたり，疲労によってショットの精度や飛距離が低下したりするらしい。
2.リアルとバーチャルの連動
実在のコースも収録しているそうで，日本語版では昭和33年に開場された北海道の輪厚コースを収録。さらに現実に同コースで行われる全日空トーナメントと連動したイベントも開催予定。
3.オンラインゲーム特有のコミュニティ機能
ほかのプレイヤーとゴルフクラブを交換したり，ウェアなどのアイテム交換が可能。また，ほかのプレイヤーとコースを回ってラウンドすることで，より早くキャラクターが成長する。さらに8月中旬にはギルドシステムを搭載し，チーム対戦も可能に。
4.賞金付きトーナメントの開催
賞金総額100万円のトーナメントを予定している。第一回は7月下旬に開催される予定で，決勝戦はネットカフェなどを会場に行う。大会への参加は原則として無料を考えているとのことだ。
またエキサイトは広告収入も考えており，タイアップで大会を開催した場合は，ゲーム内にスポンサー名の入った垂れ幕や看板が設置されるそうだ。山村氏は「ナイキのゴルフボールだと遠くまで飛ぶ，なんてタイアップも面白いね。そんな広告展開もいいかな」などと語っていた。また自身が大のゴルフ好きということもあって，今後は開発にも口を出していくと語っていたので，日本独自の展開も大いに期待できそうだ。
オープンβテストは明日（2004年6月25日）からスタートする予定で，クライアントは2004年6月25日の午後12時から公式サイトの「こちら」でダウンロード可能になる。正式サービスは8月中旬に予定しているが，一部コースのみ有料にする程度との嬉しいコメントも。つまり有料コースさえ利用しなければ，本作はずっと無料でプレイできるというわけだ。
なお本作の今後の予定は，下記のスケジュールで進行するとのこと。
6月25日 無料サービス開始
7月下旬 エキサイトカップ（仮）の開催
8月中旬 正式サービス開始，札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース実装
9月下旬 全日空オープントーナメント連動のイベント開催
12月以降 グランディ浜名湖ゴルフクラブ実装（予定）
来春までに実在コースを1〜2か所実装，イベントも実施
OnNetのCEOであるKim Kyung Man氏の挨拶では，現在の韓国のオンラインゲームにはMMORPGが非常に多くなっていることから，市場が他のジャンルを必要としており，次の世代としてゴルフやレースなどのスポーツモノが脚光を浴びているとの話が語られた。そうしたこともあって2002年の6月からショットオンラインの開発に着手したそうである。
発表会が終わってから近くのスタッフに聞いた話によると，現在の韓国では女子ゴルファーの活躍が目覚しく，ちょっとしたゴルフブームが巻き起こっているらしい。そうした追い風を受けてショットオンラインはなかなかに好調であるようだ。先日「こちら」のNewsで紹介したような，ゴルフゲームのラッシュにはそうした背景もあるのかと感心した。すでに「Pangya」（邦題「スカッとゴルフ パンヤ」）なども上陸しているし，ひょっとするとほかにも韓国産のゴルフゲームが上陸するのかもしれない。
筆者が初めてショットオンラインを目にしたのは，2003年9月の東京ゲームショウのことであるが，そのときはギルド同士でゴルフ場を賭けた戦いができるといった話を聞いて，とんでもないゴルフゲームが現れたと感心していたが，残念ながら今回の発表会では，それらについて説明はなかった。あとでこっそり聞いたところでは，その企画はちゃんと生きているとのこと。今後の展開が楽しみである。（Murayama）
→「ショットオンライン」の当サイトの記事一覧は，「こちら」
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