ネクソンジャパンのブースでは，2003年夏に正式サービスをスタートしたばかりの「アスガルド」と，現在βテスト中の「メイプルストーリー」の人気2タイトルを含む，計5タイトルのオンラインゲームが公開されていた。
　内容については後述するが，新作は「BnB（ビーエヌビー）」「テイルズウィーバー」「Mabinogi（マビノギ）」の三つ。いずれもプレイアブルで，試遊台は合計20台以上，また出展タイトルを使ったミニゲーム大会も数多く開催され，ブースは終日たくさんの人で賑わっていた。このPart1では，「アスガルド」「メイプルストーリー」「BnB（ビーエヌビー）」の情報をお届けしよう。（Ryuzen）

■「アスガルド」，新バージョンを先行公開
　2003年8月11日から正式サービスをスタートしたファンタジーMMORPG，「アスガルド」。原稿執筆時点（9月29日）のバージョンは1.18で，10月末には多数の新要素を含むバージョン1.22へのアップデートが予定されている。TGS2003では，この新バージョン1.22に近い最新版がプレイアブルな状態で公開されていた。正式サービス開始以来初の大型アップデートということもあって，ブースでは手慣れた操作のファンらしき人々が数多く見られ，並ばなければ試遊できないほどの盛況だった。
　取材で判明した1.22の新要素は以下の通り。

・新しい町イカルスを中心とした新エリアの追加
・ユニークなグラフィックスを持つアイテムの追加
・攻城戦要素の追加（PvP）
・不思議の国ダンジョンに新エリアと新ボスモンスターを追加
・パーティシステムやインタフェースの改良

　残念ながらTGS版には実装されていなかったが，最大の目玉ともいえるのは最近のMMORPGのトレンドともなっている"攻城戦"だろう。これは，サーバーごとに一つある巨大な城をプレイヤーギルド同士が争って奪い合う仕組みとなるようだ。城所有のメリットについては現時点では判明していないが，日本独自のアイデアも盛り込まれるかもしれないという話なので，期待していよう。
　なお10月中旬には，アスガルドのテストサーバーも稼働を開始する予定だ。これによって本サーバーへパッチが試行される前に，新機能のテストやパッチ自体の不具合のチェックなどが行われることになる。

→「アスガルド」の当サイト内の記事一覧は，「こちら」

■「メイプルストーリー」，10月中旬に新マップ登場？
　現在オープンβテスト中の「メイプルストーリー」は，2Dサイドビューを採用したコミカルなMMORPGだ。βテスト開始当初はサーバーがパンクするほどの人気で，最近になって安定してきたばかり。そのため，TGS2003では現行バージョンのみの公開となっていた。
　新情報としては，10月中旬にはマップなどが増えるパッチが登場するとのこと。このパッチに関する詳細は，9月末には公開される予定となっているので，βテストに参加している人は，公式サイトをマメにチェックしておこう。
　ちなみにこのメイプルストーリーは，"現実のお金（課金）でゲーム中の装備品などを買う"といったアバターシステムを採用し，正式サービス開始後も基本プレイは無料になるというふれこみだ。「多くのお金を支払ったプレイヤーが有利になるのか？」という率直な疑問をスタッフに投げかけたところ，課金によって手に入るのは，キャラクターの強さに関わる装備品ではなく，見た目を飾る衣服の類が中心とのこと。このあたりを心配していた人もいるかもしれないが，安心してβテストを楽しんでもらいたい。

→「メイプルストーリー」の当サイト内の記事一覧は，「こちら」

■「BnB（ビーエヌビー）」，ボンバーマン風の対戦型アクションゲーム
　当サイトの「Kimの韓国最新PCゲーム事情」の＃1で取り上げたため，ご存じの人もいるかもしれないが，このBnBは，韓国で人気のボンバーマンタイプのアクションゲーム。最大8人（4人vs.4人）によるオンライン対戦に対応している。
　基本的なゲーム内容は，要するにボンバーマンなので割愛するが，このBnBでは水風船（爆弾）を使って戦っていくという点がポイント。爆風に巻き込まれたキャラクターはいったん水風船に閉じこめられた状態になり，この状態で仲間が触れた場合は，復活できるというシステムになっている。復活のチャンスありということで，チーム戦はかなり盛り上がりそうな印象だ。ちなみにオリジナル版のハドソン社とは協力関係にあり，現在は権利関係などの調整を行っている段階とのことで，サービス開始時期や料金については未定となっている。