[TGS2003 #13]ボーステック「銀河英雄伝説VII」&「ストーンエイジ」の2タイトルを展示 - 2003/09/27 06:39

■銀河英雄伝説VII

 展示されていたボーステックのMMOSLG「銀河英雄伝説VII」は,「こちら」で紹介した発表会のものとほぼ同じバージョンだったため,人事や外交といった戦略パートは残念ながら入ってはいなかった。とはいえ戦闘シーンを遊び倒してきたので,戦闘における新要素や魅力を紹介しよう。

 展示されていた「銀河英雄伝説VII」は,帝国軍を使って同盟軍と戦えるバージョン。艦隊は10隻ほどで構成されているように見えたが,実は一つの戦艦のグラフィックは300隻ほどの小集団という設定で,この辺りは従来のシリーズと同じ表現方法である。とくに目新しいのは,移動命令を出してから移動を行なうまでにタイムラグがあるという点。移動コマンドを出すと戦艦にゲージが表示され,徐々に減ってゆく。そして,ゲージがゼロになった瞬間に艦隊移動が始まるのである。おそらくキャラクターの能力に応じて表示されるゲージの長さが異なり,優れた指揮官ほど命令から移動までの待ち時間が短くなる(ゲージが短い)のであろう。
 攻撃における武器の切り替えは自動で,射程に応じた適正な武器が使用される。しかし,適正距離の武器が使用されるということは,一番強力な武器の射程を知っておく必要があるということだ。例えば巡航艦は装甲が薄く,ロングレンジのミサイルを多数搭載。近距離から中距離で活躍するビーム砲の砲門は,わずかにしか搭載していない。ということは,下手に敵艦隊に近づいてしまうと自動でビーム砲による攻撃を仕掛けてしまうのだ。よって,巡航艦を活用するには,常にロングレンジの射程を維持しながらミサイルで砲撃する必要があるというわけだ。艦隊戦で勝利するには,射程の取り方がかなり重要になるだろう。射程に関しては従来作でも重要だったが,先に紹介した移動システムを併せて考えると,本作では敵を適正射程に捉えながら戦うのは,かなり難しくなりそうだ。ちなみに戦闘機の発進だけは,自動ではなくプレイヤーの任意で行えるようになっていた。
 個人的には,偽装艦隊や原作でよく登場する主砲三連斉射などのコマンドが入っていたら面白いな,とも思ったのだが,現バージョンではそうしたものは見ることが出来なかった。とはいえβテストは来年だし,まだまだ大きく変わるに違いない。

※ゲーム画面は,以前「こちら」で紹介したプレス発表会のものと同様のものです

■ストーンエイジ

 「銀河英雄伝説VII」の隣には,「ストーンエイジ」の体験コーナーも設置されていた。本作品は石器時代をテーマにしたMMORPGで,今ではおなじみのペットシステムなどをいち早く導入していたことで知られている。1999年まで稼働していたタイトルだが,時代を先取りしすぎた(?)せいか,惜しまれつつもサービス休業となったのは,まだ記憶に新しい。

 さて今回ボーステックからの復刻となる「ストーンエイジ」だが,体験マシンを触りながら,近くのスタッフに前のものとまったく同じかどうかを質問したところ,「基本的には同じです。とりあえずは復刻を行ない,現状はバグ取りを行なっている最中です」とのこと。続けて「オープンβのあとには大きなアップデートを4回くらい予定しています。そこでマップの拡張やキャラの追加をする予定ですよ」との返事が。ちなみに最初の段階ですでに細かいマイナーチェンジはあるらしく,オリジナルになかったアイテムのトレードウインドウが導入されるらしい。たしかに地面にアイテムを置いて交換していたのでは,まぁそれはそれで原始時代っぽい気もするが,誰かに盗まれる危険性を考えると,こうした機能は必要だろう。
 また販売形態はダウンロード版とパッケージ版の2種類があり,パッケージ版にはソフトが二本とぬいぐるみなどのグッズ,プレイチケットが同梱される予定だとか。一本は友達にプレゼントして一緒に遊んでほしいとのことだ。オープンβは11月を予定しており,その前にクローズドβをやるかもしれない……とスタッフの人が話していた。かつてのファンなども含め,期待していよう。(Murayama)





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