[E3 2003#092]「ロード・オブ・ザ・リング」最終章はPC版も登場 - 05/19 20:45


 E3会場の中でもメインと呼べるSouth Hallの,正面入り口を入ってすぐという目立つ場所にブースを構えていたのは,この場所の常連,Electronic Arts。このEAブースの中でも,映画「ロード・オブ・ザ・リング」のシーンを流してひときわ注目を集めていたのが,アクションアドベンチャーゲーム「The Lord of the Rings:The Return of the King」(以下,RoK)の展示スペースだ。
 なお,前作「The Lord of the Rings:The Two Towers」は,これまでコンシューマ機でのみリリースされている。しかしRoKは,コンシューマ機だけでなくPCでもリリースされることが発表された(まだ開発が進んでいないとのことで,残念ながらブースではPC版の展示はなかったが)。

 RoKのストーリーは,当然映画の最終章と同じ。原作を読んでいない人のために詳細は省くが,指輪を破壊し,中つ国を冥王サウロンの手から解放するため,主人公達は滅びの山の亀裂へと向かう……という設定だ。プレイヤーは,アラゴルン,レゴラス,ギムリ,ガンダルフ,サム,フロドを操り,剣や弓矢,魔法などで敵と戦い,物語を無事にハッピーエンドに導くのが目的となる。
 前作(コンシューマ版)との大きな違いは,フィールド上のさまざまな物体を操作できるようになったこと。投石機やロープといったさまざまなアイテムをうまく使いこなしてこそ,ハッピーエンドに到達できるのだ。

 「映画をプレイする」というコンセプトで開発されているRoKは,とにかく映画に忠実だ。例えばゲームのステージは映画と同じロケーションをベースに作られているし,音楽も映画のもの(アカデミー賞を受賞したハワード・ショアのもの)をそのまま収録している。ストーリーを忠実に再現するために,プレイするキャラクターによってシナリオが異なる仕様になっているのも,嬉しい限り。
 そしてもちろん,収録しているキャラクターの音声も,映画と同じ俳優によるものだ。映画を見たあとにプレイすれば,まさに「映画をプレイ」している感覚になることだろう。

 発売日は,海外発売版は2003年秋,国内発売日本語版「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」は2003年冬を予定している。名言はされていないが,おそらく今回も,映画の公開日に合わせてくるのだろう。
 そういえば,前作がPCで発売されなかったのは「映画の公開に間に合わない」という理由。担当者に聞いたところ,「PC版RoKの人気が高ければ,前作の再登場もあるかも?」とのこと。これはぜひとも,"人気"にせねばなるまい。(Iwahama)

(C)2003 Electronic Arts Inc. All rights reserved. All trademarks are the property of their respective owners. 5/5/03
※中段及び下段の写真は,プレイステーション2版として開発中の画面写真です


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