アメリカで40年以上もの長きに渡り子供達に親しまれている絵本で，本年（2003年）にはマイク・マイヤーズ主演で映画公開も予定されている「Dr.Seuss' The Cat in the Hat」を基にしたゲームが，PCを初めとする多くのプラットフォームで，Vivendi Universal Gamesからこの冬発売される。

　本作の主人公は，原作同様いたずら好きの猫，Hat。このHatの家が荒らされたため，母親が帰ってくるまでに片付けなければならない……というのがバックストーリーだ。部屋の片付けがどうゲームになるのかいぶかしがる人もいるかもしれないが，そこはそれ，元々絵本の物語である。キッチンやベッドルーム，パーティルームなどの各部屋，さらには冷蔵庫の中や車のエンジンまでもが一つのステージ（レベル）となっていて，昔懐かしい2D横スクロールアクションゲーム（本作の背景は3D）の要領で，Hatのトレードマークの帽子や傘を使って敵と戦いつつ進んでいくわけだ。
　なおこの"お片付け"という設定は，映画では終盤のシーンにあたる。そのため映画に登場するキャラクター"Thing1" "Thing2" "the Fish"なども登場するとのこと。

　アメリカでの発売は，すべてのプラットフォームで，2003年第4四半期の予定。なお，アメリカで人気とはいえ，日本での知名度はがまだまだ低い"原作モノ"ということで，国内販売されるかどうか不安な人もいるだろうが，それは楽観的に考えても良さそうだ。
　"オースティン・パワーズシリーズ"のヒットで日本でも一躍スターとなったマイク・マイヤーズ主演の映画が公開されれば，一気にその知名度は跳ね上がるかもしれないし，すでに多くのファンから日本語化の要望が来ているとのこと。まぁどちらにしろゲームの発売はまだ先の話だから，今から絵本を読んでおくのもいいかも？（Iwahama）