Navy Fieldなどでお馴染みのサクセスが，台湾のLager Interactiveが開発したオンラインゲーム開発キット「Lager Server Development Kit」（以下，Lager SDK）を日本語化し，自社利用および日本国内における販売，サポート（いずれも法人向け）を開始すると発表した。

　Lager SDKは，オンラインゲームを中心としたマルチユーザーのシステムにつきの，膨大な開発運用コストの削減を目指して開発されたキット。本キットは，台湾政府中央標準局の特許を取得した「マルチユーザーリアルタイムエンジン」を始めとした分散型計算アプリケーション及びサンプルプログラムで構成され，開発者はC/C++/Javaなどのプログラム言語の知識さえあれば、簡単にオンラインゲームシステムを開発することができる。キットの仕様は以下のとおりだ。

【製品概要】
発売予定日：6月24日
販売価格：1ライセンス1000万円＋機材費
公式サイト：http://gamespace24.net/LagerSDK/

【製品仕様】
・サーバ/クライアント用CD-ROM
・日本語版マニュアル
・サンプルコード
・インストール済みサーバハードウェア（ラックマウントタイプ）の一体セット


　サクセスによると，この開発キットを使用することで，従来のおよそ1/10のコストで大規模なマルチユーザーサーバーの開発/運用を実現できるとのこと。まずはWindows対応のクライアント開発用ライブラリの提供から開始し，追ってPlayStation2対応のモジュールも年内中にリリースしたいとのことだ。

　……とここまで書いてはみたものの，本製品はあくまでも"法人向け"。ゲームメーカーやソフトハウス向けの情報だ。興味を持ったデベロッパは，サクセスのLager SDK公式サイト（「こちら」）で詳細な情報を入手してほしい。デベロッパ以外の人でも，サーバープログラムや分散システムをかじった人であれば，結構興味深い本キットのシステム内容が分かりやすく公開されているので，チェックしてみて損はないだろう。（Gueed）