このところ，株価の低迷で経営難が指摘されるInterplay Entertainment。"バルダーズゲートシリーズ"でお馴染みのBioWareからは，過去3作分の報酬が未払いということで指摘され，裁判沙汰にまで発展している始末だ。
　過去には「Westeland」や「Castles」などの名作を生み出し，Interplayの創業者として知られるブライアン・ファーゴ（Brian Fargo）氏を，実質的な経営者から降格させるなどの経営体質の抜本的改革を迫られているが，今回，Sierra Onlineなどを傘下に治めることで知られるVevendi Universal Publishingと交渉に入り，2003年までのInterplay製品の流通権を，Vevendiが獲得することで合意している。今後日本でのInterplay作品も，その流通券移動に伴って色々と変わりそうだ。

　Interplayは，作品の主流をPCゲームからコンシューマ機用のソフトへと転換し始めており，この合意ではPS2用の「Baldur's Gate：Dark Alliance」や「Giants：Citizen Kabuto」，さらに2002年に公開される予定の"マトリックス 2"に合わせてShiny Entertainmentによって製作されているゲームなどが対象となるようだ。
　実に不思議（そして不安）なのは，どこを見ても「Neverwinter Nights」がリストから漏れている点。裁判の経過もさることながら，成り行きを見守る必要があるだろう。