[ECTS速報#3]Anno1503 - 09/02 22:13

 日本では,ズー「創世紀1602」として日本語版を発売していたことで知られるドイツ産のリアルタイム戦略ストラテジーゲーム"Anno1602"の続編が,この「Anno 1503」「こちら」がE3時点での速報記事だ)。時代的には続編ではなく,さらに99年時間を遡ってプレイすることになる。前作の発売元はInfogramsだったが,ドイツでのストラテジー人気に答えるかのように,本作はElectronic Artsが発売することが決定した(日本では,前作に引き続きズーのローカライズ発売だ)。

 Annoシリーズは,"Civilization"のような帝国を建築する面白さとRTSの醍醐味をミックスさせており,今回は16世紀ヨーロッパのルネッサンス期がテーマである。とにかく「なんでそこまで?」と質問したくなるような描き込みの細かさが独特で,その画面だけでも,箱庭系ゲームのファンにとってはヨダレが出そうな一品。見張り台やキャノン砲台を始め,タバコ草のプランテーションなどを含めると250種類もの"描き込まれた"建物がプレイヤーの手にゆだねられることになる。
 もちろん,アフリカ,北米,中南米といった新世界へ航行して物資を交換するためのアウトポストを建築し,大きな町へ育てていくこともAnno 1503の基本だ。それら新世界の部族は9種類程度用意されており,それぞれ違った性格や嗜好品を持っている。気象条件を持ったことでマップもバラエティ豊かになり,砂漠地帯やツンドラでも都市を建設できるようになった。これらの地形では環境に合わせた資源を採取したり栽培することが可能で,ここを拠点にそれらの種族と政治的な平和条約を結んで交易を行い,時には反する勢力との戦争を行っていくのだ。
 ゲームエンジンは前作を継承しているが,戦闘システムは一新されたようだ。新しい地形を有効に使い,敵の攻撃方法に合わせて戦略を変更するというタクティカルな一面を持つようになっており,それぞれのユニットが所属する文化に合わせた思考ルーチンが作成されている。
 もう一つAnno1503で新しく追加された目新しい点が,グラフィックスそのものをゲームの進行状況を知らせるパラメータの一つとして仕立てあげたことで,食料が減ると町の人が穀物店の前に行列を作る,というような行動も確認できるようになった。これで,RTSでは簡略化の難しい個々のユニットの情報も目で確認できるようになるという,プレイヤーにはありがたい仕様に変更されたのである。

 ゲームモードも相変わらず豊富で,シングルシナリオやキャンペーンモード,オープンエンドなシングルマップや8人までの対戦モードで楽しめる。ヨーロッパでは2002年の春頃には登場する予定になっている。ズーの日本語版が待ち遠しい。なお本ページ下段に並んだ画面写真は,全般的にかなり大きいサイズなので注意。

(C)2001 SUNFLOWERS GmbH


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