[E3速報#21]Earth&Beyond - 05/21 21:11


 さて本作「Earth&Beyond」。この手のゲームとしてはMicrosoftのFreelancerを思い出す人も多いかと思うが,実際のゲームシステムも非常に良く似ている印象を受ける。E&Bでは,人類が宇宙を開拓し,その環境や生活様式から分れて進化していった3種族からプレイヤーキャラクターを選択する。それぞれ,高い戦闘能力を持つプロジェン族,商業を得意とするテラン族,そして探索に長けた流浪の民ジェンカイ族で,プレイヤーはこの3種族の中から,戦士,商人,冒険者の職業が選べる(プロジェンの冒険者やジェンカイの戦士にもなれるわけだが,種族に適した職業を選べば,能力にある程度のボーナスが与えられる予定)。ただし,技術ツリーを使って独自の特性を持つことも可能で,クランではバランス良いキャラクターの構成が必要になりそうだ。

 プレイヤーキャラクターとはしたものの,ゲームは第1人称視点型のコクピット画面か,宇宙飛行艇の後方にカメラを付けた第3人称視点でプレイすることとなり,Freelancerのようにプレイヤーキャラクターを確認することはできないようだ。プレイヤーは,ほかのプレイヤーやNPCの依頼主から与えられたミッションをこなして報酬を得ることで,新しい飛行艇や最新パーツを購入できる。ミッションなどで得た特殊アイテムは,プレイヤーのレベルや職業に合わせて調節されるため,Everquestのように,レベルの低いプレイヤーが装備できない強力なアイテムを偶然手に入れる,というようなことは起こらないものと思われる。
 ゲーム世界は広大で,1つのセクターで150人程度のプレイヤーがプレイすることになる。セクターとは"宇宙ステーションや惑星を中心にした空間"のことで,一つのサーバーに100セクターが用意されるとのことだ。これらのセクターには,ジャンプゲートを利用して瞬間移動するという設定で,ローディングの存在を感じさせない演出をしている。
 プレイヤーは宇宙を航行するばかりでなく,実際に惑星の地表近くを飛来することが可能で,星によっては特殊な鉱石資源などが用意されている。今回のデモでは,溶岩が噴き出す生まれたばかりの惑星付近を航行するシーンが確認できた。
 ちなみにE&Bはプレイヤーが死んだときのペナルティーがユニークで,経験値や金銭が減らされることはない。プレイヤーは,ヘルスが最低限のレベルで再生されるが"経験値借款"方式を採用しているため,機体を修理し,その借りを返すまでは経験値アップなしの状態でプレイし続けられるのだ。

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